フン・マネット首相、個人TikTokアカウント開設

フン・マネット首相、個人TikTokアカウント開設
2024年07月29日(月)00時00分 公開
フン・マネット首相、個人TikTokアカウント開設

<写真:Khmer Times>

 

カンボジアのフン・マネット首相は、国民とのコミュニケーションを強化するため、個人のTikTokアカウントを開設したと発表した。これは、首相の公式Facebookアカウントを通じて行われたものであり、政府活動に関する情報を提供するための公式TikTokアカウントも併せて開設された。

 

首相は「私の公式個人TikTokアカウントである『Manet Hun』を通じて、皆様とさらなるコミュニケーションを図りたい」と述べた。また、既に運用中の「Samdech Thipadei HUN MANET」という名の公式TikTokアカウントもあり、Facebook、Instagram、X(旧Twitter)、YouTube、Telegramなどの他の公式SNSと並行して政府の政策や国家の成果を広めているという。

 

現在、TikTokはカンボジアで最も人気のあるソーシャルメディアの1つである。情報省のネス・ペアクトラ大臣によれば、カンボジア国内には約1000万のTikTokアカウントと1300万のFacebookアカウントが存在しているという。また、伝統的なメディアからオンラインメディアへの移行が進んでいることを指摘した。

 

ペアクトラ氏は、ラジオやテレビ、新聞などの伝統的メディアがコンテンツ不足に陥ると、人々はFacebookやTikTokといったソーシャルメディアにニュースを求めるようになると述べた。さらに、ソーシャルメディアの急速な普及は、多様な情報を提供する一方で、情報の質と正確性が重要であると強調した。

 

一方で、ペアクトラ氏は、専門性に欠けるソーシャルメディアが正確な情報へのアクセスを損なう危険性を指摘した。不正確な情報や誤解を招く情報が、一部の個人の利益のために作成されることがあり、その結果として混乱や誹謗中傷が生じると警告した。

 

TikTokユーザーのチャン・ナロン氏は「人々は社会問題に関する短い動画が見やすいという理由でTikTokやFacebook、Telegramを利用している」と述べた。彼によると「短い動画で社会問題を迅速に把握できるのが魅力的だ」という。

 

なお、TikTokは中国のインターネット技術会社ByteDanceが所有しており、2023年の第1四半期にはカンボジアのデジタルマーケティング市場においてMetaのプラットフォームを大きく上回る成長を遂げた。

 

フン・マネット氏のTikTokアカウントは、「@manethuncambodia」および「@drhunmanetofcambodia」で閲覧可能である。

 

 

 

[© poste-kh.com 2016-2024 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。

ホットニュース

Choose Classified categories