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〈写真:Khmer times〉
カンボジア国立銀行(NBC)とプノンペン商業銀行(PPCBank)は、カンボジアと韓国との間で、KHQRコードを使用した新たなクロスボーダー決済プロジェクトを開始した。
このプロジェクトにより、全北銀行(JBB)の顧客は、カンボジア国内の店舗でBakong(KHQR)コードを利用して決済が可能となる。
プノンペンのローズウッドホテルで開催された第一フェーズの式典では、NBC総裁のチア・セレイ氏、JBB副社長のキム・テヒョン氏、そしてPPCBank社長のリー・ジンヨン氏が共同で出席した。
セレイ総裁は、オープニングスピーチで「本日のイベントは、カンボジアと韓国間のQRコードを介したクロスボーダー決済に新たな道を開く重要な一歩であり、この技術を活用することで両国の市民に直接利益をもたらし、両国の金融協力を新たな高みに引き上げる」と述べた。
また、新たなクロスボーダー決済の導入により、貿易活動の促進、観光業の活性化、そしてカンボジアにおける金融包摂の推進に大きく貢献するとの見解も示した。
JBBのキム副社長は「今回の公式実施式典は、我々の子会社であるPPCBankがこの決済システムの運営において重要な役割を果たし、両国間の金融の架け橋を築く新たなマイルストーンとなる」と述べた。
さらに、韓国からの旅行者にとって、現地通貨リエルでの支払いが可能になることで、国際旅行の復活に寄与し、カンボジア経済の発展を促進すると付け加えた。
NBCによると、JBBのモバイルアプリ利用者は、カンボジア国内の330万店舗で最大600万リエル(約1500ドル)までの決済が可能である。
また、この協力関係は、韓国への公式訪問中にNBCとJBBの親会社であるJBフィナンシャルグループが締結した覚書(MoU)に基づいて進められており、安全性と効率性を重視した決済システムの連携強化が目的である。
今回の取り組みについて、Bun & Associatesの韓国デスク責任者であるカリー・サン・ミン・リー弁護士は「NBCと韓国の主要銀行間でのQRコード決済に関するMoUの締結は、両国の協力的な金融コミットメントを反映しており、貿易、観光、持続可能な金融包摂を促進する効率的かつ効果的な決済エコシステムを構築するものである」と評価した。
また、最近のモバイル決済ソリューションの普及が、デジタル経済の進化をもたらし、アジア太平洋地域がデジタル決済の採用で世界をリードする存在となっていると述べた。
さらに、今回のMoUは、カンボジアと韓国間のクロスボーダー決済のギャップを埋めるだけではなく、地域的および国際的に拡大する中小企業(MSMEs)を支援し、金融包摂的なイノベーションを推進する役割を果たすと指摘した。
このプロジェクトは、5月に行われたフン・マネット首相の韓国公式訪問の際に発表されており、両国間の戦略的関係を強化し、韓国からのカンボジアへの投資を促進することが期待されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。