おすすめのプロモーション
<写真:Khmer Times>
デジタル決済のためのユニバーサル・クイック・レスポンス(QR)プラットフォームであるKHQRは、カンボジア国立銀行(NBC)による2022年の正式展開から1年で約40万件の取引を記録した。
2023年4月時点でKHQRコードを使用したリエル建ての取引件数は16万9195件に達し、その金額は970億リエル(約33億4600万円)であった。
KHQRシステムは2022年7月4日にNBCによって開始され、全ての参加金融機関にとって安全で便利な標準化されたユニバーサルQRコード決済システムを持つことを目的とする。
カンボジア金融技術協会(CAFT)のTomas Pokorny事務局長は2日「これは重要な成果であり、カンボジアでデジタル決済の需要が高まっていることを示している。システムはまだ成熟しておらず、技術的、インフラ的な課題に直面しているが、これらの課題は必ず克服され、KHQRは同国における金融包摂の礎になると確信している」と述べている。
KHQRは自国通貨リエルを使用した国境越決済の促進にも成功しており、カンボジアはすでにKHQRをThaiQRと統合し、現在はラオスやベトナムといった他地域の中央銀行とも交渉を始めているという。
また、カンボジアは中国との銀行間決済システム(CIPS)への参加に関する協議を開始し、ルワンダとのデジタル決済協力に関する覚書に署名している。
NBCによると、カンボジアには商業銀行59行、専門銀行9行、預金取扱マイクロファイナンス機関5行、非預金取扱マイクロファイナンス機関82行、農村信用機関118行が存在し、17の金融リース機関、35の決済サービス・プロバイダー、6つの外国銀行駐在員事務所、2890の両替所がある。
NBCの上半期報告書と2023年下半期の業務方針によると、同国における銀行資産は9.9%増加し、822億ドル(約11兆7500億円)に達した。銀行部門が総資産の85%を占め、マイクロファイナンス部門が14.4%、金融リース部門が0.6%となっている。
カンボジア国内の各金融機関には1750万件の預金口座と380万件のローン口座がある。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。