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<写真:Khmer Times>
カンボジアはアジアで最も手頃な価格の新年旅行先として注目される一方で、高級観光市場も急速に成長を遂げている。
カンボジア旅行業協会(CATA)の会長チャイ・シヴリン氏は「カンボジアは単なる安価な観光地ではない」と述べ、多様な旅行体験と質の高いサービスを提供する国としての認知向上を強調した。
2024年には特に高級旅行市場の拡大が目立ち、ブティックホテルや高級リゾート、洗練されたグルメシーンがその成長を支えた。
CATAが推進する国際プロモーション活動の効果もあり、ポストコロナの回復期以降、ラグジュアリーな宿泊施設や特別な文化体験を求める旅行者が増加している。
オンライン旅行プラットフォームAgodaの調査によれば、プノンペンは2024年における「アジア最安の新年旅行先」として選ばれ、一泊67ドルの平均宿泊料金はハノイやジャカルタを下回った。
一方、カンボジアの高級観光地としての評価も着実に向上しており、ロンドンの「The Times」はカンボジアを「世界のベスト高級旅行地23選」の13位にランク付けした。
この評価には新しい高級リゾートの登場が寄与している。
ラッフルズやアマン・リゾーツ、ローズウッドといった国際的な高級ホテルブランドがカンボジアに進出しているほか、ソン・サー・プライベートアイランドのような宿泊料金が一泊1700ドル以上のリゾートも高い評価を得ている。
2025年には外国人観光客が700万人を超えると予測されており、2024年の訪問者数は670万人に達したとされる。これは2023年の540万人から24%増加した数字であり、観光業のさらなる成長を示唆している。
シヴリン氏によると、カンボジアの観光業の成功は官民の協力と積極的なプロモーション活動によるものである。また、アンコール・ワットだけではなく、王宮、シルバーパゴダ、キリングフィールドなどの歴史的・文化的名所が持つ独自の魅力が観光業を支えていると述べた。
カンボジアでは文化が博物館の中に留まらず、市場やアプサラダンス、住民のもてなしといった日常生活にも息づいている。このような体験は旅行者にとって他国では得られない特別な価値を提供している。
観光業の収益は2023年に30億ドルを超え、パンデミック前の勢いを取り戻しつつある。高級観光市場の急成長が追い風となり、カンボジアの観光業はさらなる発展が期待されている。
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