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〈写真:Khmer times〉
カンボジア商業省(MoC)は26日、日本市場におけるカンボジア米の輸出拡大を目指し、東京で日本の主要な米輸入業者3社と高官レベルの会談を行った。
同省が28日に発表した内容によれば、この会談では両国間の貿易関係を強化するための具体的な取り組みが議論された。
商業省を代表して参加したサムヘン・ボラ次官と輸出促進タスクフォースの副次官は、日本最大の米輸入業者である伊藤忠商事を含む3社と意見を交わした。
この3社は日本の米市場の80%を占める主要企業であり、カンボジア米の輸入拡大に大きな影響を持つとされている。
ボラ次官は、カンボジア政府が国際品質基準に準拠した農産物の生産・輸出を進めている点を強調し、今後の協力可能性を探る姿勢を示した。
同省によれば、日本企業側からもカンボジア米の品質や可能性に対する高い関心が示され、供給チェーンへの組み込みについて前向きな姿勢が見られたという。
2024年におけるカンボジアから日本への輸出額は前年同期比20.1%増の14億ドルに達しており、両国間の貿易総額は21億6000万ドルとなった。
また、日本からの輸入額も前年比19.8%増の7億5256億ドルに達し、両国の経済関係は引き続き拡大を見せている。
カンボジア商工会議所(CCC)の副会長であるリム・ヘン氏は、同国が米やキャッサバ、トウモロコシ、ゴムなどの農産物を安定的に地域市場および国際市場へ供給していることを述べた。
一方で、国内市場では依然として消費財や食品、建設資材などの輸入依存が高い現状に触れ、加工産業への外国投資が経済発展の鍵を握ると指摘した。
また「加工産業の強化は輸入依存の軽減や地元産品の品質向上につながる重要な戦略であり、産業の多様化が輸出拡大と経済成長を促進する」と述べ、外国投資の誘致を重要視した。
今回の会談を通じてカンボジア政府と日本の輸入業者の協力関係がさらに強化され、両国間の貿易促進と経済的な連携の深化が期待されている。
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