カンボジア中央銀行、Bakongの取引急増を発表

カンボジア中央銀行、Bakongの取引急増を発表
2025年03月04日(火)00時00分 公開
カンボジア中央銀行、Bakongの取引急増を発表

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア国立銀行(NBC)は国内のデジタル決済システム「Bakong(バコン)」における取引件数が大幅に増加したことを報告した。

 

NBCが先週公表した「2024年年次報告書および2025年業務計画」によると、2024年のBakong登録ユーザー数は前年比7%増の6億4250万件となり、総取引件数は6億832万件に達した。

 

通貨別の取引状況を見ると、カンボジア・リエル(KHR)建ての取引件数は前年比334%増の2億9932万件、米ドル建ての取引件数は133%増の3億820万件となり、KHR建て取引が全体の49%を占めた。

 

取引金額ベースではKHR建ての取引総額が約458億ドルに達し、前年比127%増加した。米ドル建て取引総額は1048億1000万ドルで95%の増加となった。

 

報告書によれば、Bakongシステムの導入以来、リエル建て取引の利用が着実に拡大している。

 

Bakongは2020年10月に正式導入されたデジタル決済システムであり、銀行や金融機関間の取引を効率化し、安全性を確保しつつコスト削減を図るとともに、金融包摂の促進を目的としている。

 

NBCのチア・セレイ総裁によれば、デジタル決済サービスは金融包摂の向上、イノベーションの促進、利便性と安全性の確保に大きく貢献している。

 

また、同総裁は「決済インフラの発展は国内外の貿易や経済活動を円滑にし、地域全体の金融包摂の推進にも寄与している」と指摘した。

 

カンボジアは近年、域内諸国や国際決済システムとの接続を拡大し、国内外の利用者に多様な決済手段を提供している。

 

さらに、観光業の振興を目的に「Bakong Tourism App」も導入された。

 

 

 

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