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<写真:Khmer Times>
カンボジア国立銀行(NBC)とシンガポールを拠点とする中国フィンテック大手アントグループのAnt International(アントインターナショナル)は、バコン(Bakong)とアリペイプラス(Alipay+)のQRコードを利用したクロスボーダー決済システムを発表した。
これはカンボジアと中国やシンガポール、マレーシア、韓国、フィリピンなど9カ国・地域間の新たな決済ネットワークの誕生を意味する。
この発表はプノンペンのソフィテルホテルで開催され、NBC総裁のチア・セレイ氏と、アントインターナショナルの東南アジア、オーストラリア、ニュージーランド担当ゼネラルマネージャーであるエドワード・ユエ氏が出席した。
セレイ氏は今回の提携がカンボジア国内のデジタル化推進に向けた重要な一歩であると強調した。また、この取り組みは2023年11月15日に署名された両者間の「クロスボーダーQRコード決済協力に関する覚書(MoU)」の成果であり、KHQRコードとAlipay+の国際的なQRコード受け入れエコシステムを通じて、安全かつ効率的なクロスボーダー決済を促進することを目的としている。
セレイ氏はNBCがタイやベトナム、ラオス、韓国、マレーシア、さらに統一決済インターフェース(UPI)を通じたクロスボーダー決済プロジェクトを成功裏に進めていることにも言及した。さらに、カンボジアの観光産業を支援するために「Bakong Tourist」アプリを導入し、国際観光客向けにデジタル決済を容易にする取り組みも行っている。
エドワード・ユエ氏は今回の発表が、2023年にシンガポールで開始されたAlipay+とのパートナーシップの新たな節目であると述べている。現在、Alipay+に加盟する12の主要な国際電子ウォレットおよび決済アプリがカンボジアで利用可能となり、KHQRコードを利用して約100万店のバコン加盟店でシームレスな決済が可能になったと強調した。
アントインターナショナルによれば、Alipay+はアジアを中心に1億6000万人以上のユーザーと9000万店以上の加盟店を結びつけるグローバルなモバイル決済およびデジタル化技術ソリューションを提供している。
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