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<写真:Khmer Times>
カンボジア国立銀行(NBC)は8月7日、同国のデジタル決済システム「Bakong」を通じたリエル(KHR)通貨の取引が2024年上半期に7560万件に達し、前年同期比で180%の増加を記録したと発表した。
NBCの発表によると、Bakongシステムはその利便性と機能性を向上させ、ユーザーの間で着実に普及している。このことは、金融包摂を促進し、カンボジアの国際的な評価を高める一助となっている。
2024年上半期におけるリエル通貨の取引総額は64兆9000億リエルであり、前年同期比で140%の増加を示した。また、米ドルによるデジタル決済の取引件数は9980万件に達し、約388億ドル相当となった。これも前年同期比で130%の増加であった。
なお、NBC総裁のチア・セレイ氏は7月24日、観光業界の企業や関連省庁の代表者が参加する会議を主宰し、観光客向けの「Bakong Tourists App」の開発について議論を行った。
この会議は、カンボジアを訪れる外国人観光客がデジタル決済をより容易に行えるようにするためのモバイルアプリの開発を目的としていた。
セレイ氏は、Bakongアプリが観光客に提供する多くの利点について説明し、この新しいアプリがカンボジアの文化、伝統、歴史、自然に加えて、新たな観光資源として国の魅力を高める可能性があると強調した。
「この新しいプログラムは、外国人旅行者にこれまでにない現代的で先進的なデジタル決済体験を提供することで、国家の威信を高めることにも寄与するであろう」と述べた。
Bakongは、ユーザーが個別のQRコードや携帯電話番号を利用して、銀行口座番号を必要とせずに簡単に資金を受け取り、送金できる新しいサービスである。
このシステムは、電子ウォレット、モバイル決済、オンラインバンキング、金融アプリケーションを一つの使いやすいインターフェースに統合し、ユーザーにシンプルさ、利便性、セキュリティを提供している。
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