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<写真:Khmer Times>
フン・マネット首相は5日、カンボジア政府が今後10年間にわたり、年平均6.5%の経済成長を達成することを目標とすると発表した。
その実現には、具体的かつ実践的な政策の策定と効果的な実施が不可欠であると強調した。
首相はプノンペンで開催された「カンボジア・アウトルック・カンファレンス2025」において、「短期および中期的に、政府はカンボジア経済が年平均6.5%の成長を遂げることに強い自信を持っている」と述べた。
ただし、この成長は自然に達成されるものではなく、関係省庁や国際開発機関との連携のもと、政策の実施と改革の強化が必要であると指摘した。
この見解は、カンボジア開発資源研究所(CDRI)の調査報告とも一致しており、同報告では今後10年間の平均成長率を6.4%と予測している。
カンファレンスには、アウン・ポンモニロット副首相兼経済財務相、ソン・チャントール副首相兼カンボジア開発評議会(CDC)第一副議長、ネス・サヴォエン副首相兼国家麻薬取締局長官、ソク・チェンダ・ソピア副首相、チア・セレイ国立銀行(NBC)総裁らが出席した。
カンボジアの経済研究者であるチェイ・テック氏は、同国が今後10年間に年平均6.5%の経済成長を達成する可能性は高いと分析する。
同氏によれば、パンデミック前のカンボジアは7.0%の成長率を維持していたが、新型コロナウイルスの影響で大幅に減速した。
しかし、2024年には5.8%の成長を記録し、2025年には約6.3%に達すると見込まれている。
ただし、世界的な経済不確実性が続く中で、政府が慎重に0.2%の成長率引き上げを目指すのは現実的な判断であると指摘する。
また、テック氏は、カンボジア経済の主要な成長ドライバーとして、中・高付加価値の工業、縫製業、製造業を挙げた。
さらに、「建設、不動産、観光、農業部門の発展を促進することも重要であり、中小零細企業(MSMEs)の支援が経済成長の鍵となる」と述べた。
同氏は、フン・マネット首相がカンファレンスを通じて地元の専門家や研究者の意見を取り入れ、現実的な政策枠組みを構築しようとする姿勢を評価した。
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