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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジア国内において、夜行バスの利用が着実に増加している。道路インフラの整備と手頃な運賃が背景にあり、日中の渋滞を避けつつ、移動中に休息を取る手段として多くの人々に支持されている。
プノンペン在住の果物商フォン・パナリー氏(42)は「昼間は仕事で忙しいため、夜行バスで移動すれば翌朝からすぐに働ける」と述べ、10年以上にわたり夜行バスを利用してきたという。
また、労働・職業訓練省のチュオン・サヴェット氏も地方での研修業務において夜行バスを活用しており「涼しく渋滞も少ない夜間の方が快適である」とその利点を語った。
観光客の間でも夜行バスの需要は高まっており、カピトル・ツアーズ社の夜行便は特に高い評価を得ている。
同社は英語対応に加え、迅速な国境通過の対応が好評であり、全便に保険を付与した上で、2人の熟練運転手による交代制を導入していると説明している。
しかし一方で、安全性への懸念は依然として根強い。2025年11月にはコンポントム州において、夜行バスが橋に衝突して川に転落する事故が発生し、16人が死亡、24人が負傷するという大惨事となった。
原因は居眠り運転であり、当時運転していた助手は19歳であった。同社には遺族への補償が命じられ、助手は交通法違反で起訴された。
これを受けて運輸公共事業省は、全バス事業者に対し法令の厳守および適切なドライバー交代体制の確立を求めている。
2025年の交通事故件数は前年比499件減の2345件となっており、人為的ミスや車両不備による事故も減少傾向にあるが、関係当局は引き続き注意喚起を続けている。
夜行バスは多くの利用者にとって利便性の高い移動手段であるが、命を預ける以上、安全対策の徹底と制度の運用強化が今後一層求められている。
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