カンボジアを含むメコン地域圏、食品安全戦略を起草

カンボジアを含むメコン地域圏、食品安全戦略を起草
2017年07月13日 00時00分 公開
カンボジアを含むメコン地域圏、食品安全戦略を起草

アジア開発銀行(ADB)によると、地域の食品の安全を強化し貿易を促進するため、メコン地域圏(GMS: Greater Mekong Subregion)の安全で環境にやさしい農産物を育成する5ヵ年戦略が今日完成する予定である。

「安全で環境にやさしい農業のバリュー・チェーンを推進するための5年間の地域戦略と行動計画(2018-2022)は、気候によって左右されない持続可能な手段によって安定的に農作物を生産し、この地域が世界的な役割を果たすことに焦点を当てる。」 とADBのコミュニケーションと情報管理の専門家エドガー・バレンズエラ氏は述べた。
 
「この戦略は、小規模の農家や企業の需要を考慮して、多様なニーズに対応できるよう包括的であることを目指す」とバレンズエラ氏は述べた。
 
同氏は、この戦略は農業省がシェムリアップで開催している第14回GMS農業作業グループ会議で議論され、採用される前の9月に再検討されると付け加えた。
 
ADBシニア環境専門家のパビット・ラムチャンドラン氏は、バレンズエラ氏のコメントと同様のことを語った。
 
「GMSの小規模農家、小規模農企業への影響と包括性であることに焦点を当てる」

パビット氏は、グループが成功したGMSワンストップ・マーケット・パビリオンと、最近タイで開催された世界食糧アジア2017において行われた政策フォーラムについて議論したと述べた。
 
カンボジア、中国、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムを含むGMSは、主要な食品生産地域である。この地域は、豊富な天然資源、生産コストの低さ、大規模な市場への近さ、そして多様な食料品を強みに、食料供給に優位性を持っている。
 
「2018年〜2022年の地域戦略の主なテーマは、地域と世界の基準に応じたGMSの食品安全体制の確立である」と戦略草案で述べている。
 
戦略草案は「GMSで農業と食料貿易が急速に拡大しており、食品安全性が「付加価値をめぐりより大きく変化できることに加え、多くの外国直接投資を誘発する可能性がある」としている。
 
また、「大陸と陸続きなことに加え、東西経済回廊(インドシナ半島の4か国を基盤にした経済開発計画)の急速な発展、農業生態環境の多様性によって、GMSはASEANで一貫して農産物取引を牽引する存在になるだろう」と戦略案に付け加えられた。
 
戦略草案は一方でまた、GMS全体で国境を超えた取引が多くなることで、安全性が保障されていない食品の売買や、悪徳企業が消費者に危害を加える危険性が出てくると警告した。
 
「そして、GMS諸国は、肥料、家畜、人々の健康を守るために、種子、肥料、動物飼料、農薬、食品、生きている動物の貿易に関連する議定書と慣行を適切に考慮し、政策と国境管理を調整することが必要である」と付け加えた。(ソニー・インバラージ・クリシュナン氏による追加報告)

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