カンボジア、タイ間の鉄道が立ち退き問題により運行延期に

カンボジア、タイ間の鉄道が立ち退き問題により運行延期に
2017年06月27日 00時00分 公開
カンボジア、タイ間の鉄道が立ち退き問題により運行延期に


今年初めに運行を開始する予定であったカンボジア、タイ間の列車は、ポイペト市に1キロメートルにわたって敷かれた線路についての議論が難航しているため、期限が決まらないまま延期されているようだ。
 
公共事業省鉄道局のチャン・キンレン氏は、「正確な運行開始日は未定であり、明確な時期を伝えることはできない」と語った。
 
「建設が遅れているため、タイとカンボジアを結ぶ鉄道の開通式典は現時点では進められない」
 
「建設予定地の真ん中にある『未許可』の建造物のために、1300メートルの線路を敷けずにいる」と同氏は述べた。
 
「この1キロ以上にわたる線路沿いに住む人々の立ち退き料については、まだ合意に至っていない。これには長い時間がかかるようだ」
 
カンボジアとタイを結ぶこの列車サービスは、バンテイメンチェイを横断するポイペト国境を入口とし、タイのアランヤプラテートを通り、プノンペンとバンコクをつなぐ予定だという。
 
「立ち退き料の問題が解決されれば、セリー・ソフォン区とポイペト市の間に最終路線を設置できるだろう」とキムレン氏は語った。
 
この二国間鉄道建設計画は、2015年後半にフン・セン首相とタイ側のプラヤ・チャンオチャ首相によって、貿易と観光業の促進を目的として成立した。
 
この鉄道により2020年までに、二国間貿易を150億ドルまで引き上げることが期待されている。
 
公共事業運輸省のスン・チャントール氏は昨年末、フン・セン首相とプラヤ氏は公式就任式で列車で両国を繋げることに合意したと発表した。
 


先月、ロイヤルグループとシノ万里長城国際工業社およびシノ鉄道建設会社の中国企業二社 は、プノンペンからタイの国境までの鉄道改修契約を結んだ。
 
ポイペト市とセリー・ソフォン区間の鉄道は、シンガポールと中国雲南州昆明市間を結ぶ東方鉄道の一部であり、最終的にすべてのASEAN諸国をつなぐ予定である。


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