カンボジア、ベルギーに地雷除去援助を要請

カンボジア、ベルギーに地雷除去援助を要請
2017年02月13日 00時00分 公開
カンボジア、ベルギーに地雷除去援助を要請



カンボジアはベルギーに戦時中に埋められた地雷除去や不発弾処理の援助を要請した。未だにそれによる死傷者が出ている。

外務省のオウチ・ポーリス大臣は、昨日プラク・ソコン外相がベルギーのフィリップ・クリデルカ大使と面会した後、この要請をした。

今回の会合の目的は二国間のつながり強化のためのものであり、カンボジアとベルギー両国が協力し続けていくことを約束するためのものだった。

ポーリス大臣はベルギーからの地雷除去のための資金援助は2012年に終了したと述べた。

プラク・ソコン外相はベルギーに対し、地雷援助のために追加の援助を再検討してほしいと要請したという。

政府にとって地雷除去は、国の復旧と発展のための最重要事項の一つである。

会合の中で、プラク・ソコン外相は政府の地雷除去と不発弾除去への取り組みを強調した。

過去4年間に地雷や不発弾に関連する死傷者は100人未満だったのに対し、1994年には4,320人もの死傷者が出ていたとポーリス大臣は述べた。

クリデルカ大使はソコン外相にカンボジアはベルギー政府から優先的に海外援助を受ける30カ国のうちの一つであると伝えた。この援助は主に初等教育、健康、農業、地雷除去に充てられる。

ベルギーはカンボジアの5つのNGOを通じて農業や教育のための援助を拡大してきたとポーリス氏は報告している。
クリデルカ大使は観光客から人気のプレア・ヴィヒア寺院に興味を示していると語った。寺院がある地域にもまだ地雷が埋まっており、彼は地雷除去に前向きな姿勢を示している。

しかしながら、ソコン外相はプレア・ヴィヒア近くのタイとの国境には明確な境界がないことや、地雷除去をする前にタイ当局と相談するべきだということを伝えた。

2015年11月のカンボジア地雷対策委員会の報告によると、内戦が終わり数十年経った今でも400から600万個の地雷や弾薬が残っていると推定されている。

タイとの国境付近の北西部には、戦争で残された爆薬による深刻な影響が出ている一方で、その他の地域にはそれほど影響はない。ある報告書によると、1979年から2015年までに地雷や爆薬によって死亡した人は19,720人に上るという。

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