プノンペンで洪水が多発市民は排水システムの改善を要求

2017年09月28日 00時00分公開

昨日、低気圧により何時間も雨が降り続いたことで深刻な洪水が発生し、日常生活が混乱したことを受け、プノンペンの排水システムの乏しさに関するソーシャルメディアでの批判が相次いだ。

プノンペン在住ののオルヴァン氏は、自然排水システムとして機能していた、ボンコック湖（Boeung Kak）のような数多くの湖の埋め立ててしまった当時の決定を非難した。

「私が覚えている限りだと、10年前、プノンペンに初めて来たときは、雨による洪水はすぐには発生しなかった。なぜなら、多くの湖がまだ埋め立てられておらず、水がそれらの湖に流れ込むことができていたからだ。」と同氏は述べた。

路上では、19歳のチュン・タヌ・ソチータ氏のバイクが洪水により身動きが取れなくなっていた。

「この洪水により私のバイクは壊れてしまったため、修理費にお金がかかってしまう。」と同氏は述べた。

「洪水が起きると、路上のどこにくぼみがあるのかわからないため、バイクに乗ると事故が起きる可能性がある。」

「排水路内にゴミが溜まっているせいで、排水システムも働かない...。また、雨が降ると、排水路に多くのゴミがたまる」と同氏は付け加えた。

そして、ナリン氏（19歳）もまた、バイクが洪水の犠牲となったと語った。

トク・トゥラにある家から通勤するナリン氏は、「私のバイクのエンジンは動かず、私は遅刻してしまった...。市役所には排水システムの基準を確認し、その改善を行って欲しい」と述べた。

カンプチア・クラオム通りで路上販売を行なっている、50歳のタ・ソフィープ氏は、顧客の喪失を嘆いた。

「雨が降って洪水が起こると、誰も食べに来てくれない。」

インタビューを受けた地元住民は、排水システムの改善を市政府に求めたが、プノンペン知事のクオン・スレン氏は、雨はとても激しく、洪水は避けられないと述べた。

「嵐は自然現象であり、雨が降った直後に水をすぐに処理することはできない。」と同氏は述べたが、当局は来年、排水システムを改善する予定だと付け加えた。

今週初め、市当局者のカット・ソフィーク氏が市の排水システムをFacebookで批判したところ、突然の解雇を言い渡されたという。

このニュースが都市の住民の間で広く知れ渡ったにも関わらず、市の情報当局者であるクース・ソフィープ氏が、「市への批判は容認されない」と述べ、解雇の決定を下した。

Facebookの投稿では、洪水の頻度の多さを嘆いた表現が書かれていたたけにも関わらず、ソフィープ氏は、「彼女はFacebook上で人々を苦しめた。これは彼女のミスであり、政府役人としての寿命はないということを意味している。私は彼女の上司として、それを容認することはできない。」と述べた。

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