市当局、交通渋滞改善のため都市バスの利用を促進

市当局、交通渋滞改善のため都市バスの利用を促進
2017年07月20日 00時00分 公開
市当局、交通渋滞改善のため都市バスの利用を促進

市バスサービスは、プノンペンの住民の通勤習慣を変えるだろうとチア・バナック氏は述べている。
 
この市バスは、以前から問題となっている都市の交通渋滞を改善するため、プノンペン市議会により考案された。
 
わずか1,500リエル(約$ 0.35)で、プノンペンのナイトマーケットエリアからカンダル州タクマウ市内までの約10キロを、エアコン付きの快適なバスで移動することができる。
途中のチョムロータリーやプレック・プノウ橋(プノンペンの北側)にも止まる。
 
さらに、学生、僧侶、高齢者は、無料で乗ることが可能だ。


 
2014年以来、市当局では、プノンペンで3本の路線を運行するために50台のバスを使用してきた。
 
市当局は、2001年に公共のバスサービスを導入したが、資金不足のためすぐに中止した。しかし、2014年、国際協力機構からの資金援助によりその事業は再開された。
 
シム・セン氏は、市内バスサービスを定期的に利用しており、それによりプノンペンの交通の安全性を確保していると述べた。
 
「バスサービスは、トゥクトゥクやバイクタクシーに比べて、目的地到着までに時間がかかるかもしれないが、より安全である。その安全性から私は市のバスを使う方が好きだ」とセン氏は述べる。
 
プノンペン市議会は先週、首都のバス路線を拡大するため、中国から100台のバスの寄付を受けた。市内の交通混雑を減らすため、5つの新しいバス路線が導入される予定である。
 
その新しい路線は、中央市場からプノンペン特別経済地区、プレア・モニボン橋からプレック・プノヴ橋まで、プレック・リーブの駐車場からセンチュリー・プラザ市場、プレア・モニボン橋からワット・スレン、そして、フランス大使館からプレア・モニボン橋までを運行する予定だ。
 
「プノンペンのナイトマーケットからカンダル州のタクマウ市までのバスの移動は、通常約1時間かかる。しかし、ピーク時には2時間以上かかることもある」と、ある市民バスチケット販売者は語る。
 
「バスサービスを利用するのは、通常は学生であったり、仕事をしていない人だ。」と同氏は述べた。
 
「タクマウ市からナイトマーケットへの帰路では、乗客が10人程度しかいないことも時々ある。」
 
「うんざりする交通渋滞の中では、遅いバス移動だと感じられるだろう。夕方のラッシュアワー時、渋滞はいつも悪化する」
 
タクマウ市に住むプノンペンの私立診療所の医療従事者であるオーム・フェアロン氏にとっては、市内バスを利用することは選択肢にはない。
 
「もし毎朝バスを使用したら、私は確実に仕事に遅れるだろう。」とフェアロン氏は語る。
 
「私はバイクの渋滞をむしろ何とも思わない。渋滞により、少しずつしか進めないとしても、市のバスよりはるかに速いだろう」と同氏は付け加えた。
 


市当局が直面する最大の課題は、強固な通勤習慣を変えるため、バスサービスについて人々を啓蒙することだ。
 
プノンペン市議会の広報担当であるメット・ミスフィークディ氏は、「バスの利用者数は現時点では少ないが、拡大ルートがわかればすぐに増加するだろう」と述べた。
 
「我々は、市のバスサービスを利用して交通渋滞の解決を促進する公共情報キャンペーンを、まもなく開始する」と付け加えた。
 
Road Safety機関のエア・チャリヤ長官は、ミスフィークディ氏と同じ考えを語った。
 
「公共交通機関への投資は不可欠だが、トゥクトゥクやバイクタクシーでいつも通勤していた人々にとっては、バスが定着するまでに時間がかかるはずだ。」とチャリヤ氏は述べた。
 
「5つの新しいバス路線を増加することで、より広い地域が対象となるため、人々はバスサービスを利用するよう奨励されるだろう。」
 
ミスフィークディ氏は、市当局はさらに2つの路線の増加を計画しており、合計10ものバス路線ができると述べた。
 
また同氏は、「まもなく140台の都市バスが日本から提供されることになっている。」と明らかにした。

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