空港市街地間の鉄道建設、地元住民からの抗議が殺到

空港市街地間の鉄道建設、地元住民からの抗議が殺到
2017年07月23日 00時00分 公開
空港市街地間の鉄道建設、地元住民からの抗議が殺到

政府は、鉄道を2018年4月までに完成させる計画を明らかにした。この鉄道は、都市からプノンペン国際空港に物資や乗客を運ぶ予定である。
 
一方、ポーセンチェイ地区のカーカブ地域で2か月前に開始した鉄道建設の影響を既に受けている抗議者たちは、このプロジェクトについての情報を知らされていないと主張し続けている。
 
金曜日、公共事業・運輸省のスン・チャントール大臣は、鉄道の計画とその完成期限を明らかにした。
 
スン・チャントール氏は、1.5キロメートルに及ぶ線路のうち、約250メートルはすでに建設中だと述べた。
 
「この鉄道は、空港から市街地までを20分で結ぶ。」と同氏は語る。
 
「特に空港周辺の人々にとっては市内の交通渋滞の軽減につながり、観光客は、この鉄道サービスを利用することで交通渋滞の影響を受けることなく空港から市街地に移動できる。」
 
チャントール氏は、運行開始から1ヶ月間は列車の利用を無料とすると付け加えた。
 
ロイヤル・グループはこのプロジェクトに指名されており、完成したら鉄道を管理することになっている。
 
チャントール氏によると、プロジェクトの総額は明らかにしていないが、現在同社はそれぞれ約200万ドルの電車を4両メキシコから調達しているという。
 
すでに建設が始まっているカーカブ地域の住民は、建設中の騒動や悪影響を恐れ、心配している地元住民に対し、政府は明確な情報提供をしておらず、協力的ではないと声をあげている。
 
不満を抱く住民のひとりメン・キュイ氏によると、地元住民は住民に悪影響を及ぼしているこのプロジェクトについての公開討論会の開催を求めているという。
 
また地元住民は先週、地元の役員に対して座り込みストライキを行い、タイヤを燃やすことで抗議した。住民は国からの詳しい情報を要求している。
 
「タイヤを燃やし何度も抗議を行なったが、いっこうに国は人々が理解できるように説明してくれない。」と同氏は語った。
 
住居権特別調査部のシア・フェアラム執行部長は、カーカブ地域のほとんどの住民がこのプロジェクトを支援していると述べたが、開発に直接関わる当局者はできるだけ早くカーカブ地域を訪れるべきだと付け加えた。
 
「関係者当局はカーカブ地域に行くべきであり、人々に対して直接情報を公開するべきだ。そうしなければ、抗議デモはさらに深刻化してしまうだろう。」
 
 
http://www.khmertimeskh.com/

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