最高裁、人権活動家の判決を覆す

最高裁、人権活動家の判決を覆す
2018年10月03日 00時00分 公開
最高裁、人権活動家の判決を覆す

10月1日、最高裁判所はカンボジア人権開発協会(Adhoc)の元職員であるNy Chakrya氏に下された名誉毀損の有罪判決を撤回し、控訴裁判所に再審請求をしたという。

 

<Ny Chakrya氏(KT/Mai Vireakより)>


控訴裁判所は、以前プノンペン地方裁判所が下したChakrya氏に対する有罪判決を支持していた。Chakrya氏はシェムリアップ地方裁判所の職員2人に汚職容疑があると訴えたことにより、名誉毀損の罪に問われていたという。


1日、Kong Srim裁判長は、プノンペン地方裁判所の有罪判決を支持するという決定は誤っており、十分な証拠がなかったと話した。同裁判長は控訴裁判所が再審を行うべきだともコメントしている。


同裁判長は「最高裁判所は控訴裁判所が下した判決を撤回することを決定した。Ny Chakrya氏の言動やメディアに対するコメントを確認できておらず、前回の判決は誤りだった」と述べた。


2015年、Chakrya氏はシェムリアップ地方裁判所のKy Rithy裁判官とSok Keo Bandith副検事に訴えられたという。Chakrya氏は土地をめぐった争いで市民2人が誤って留置されたことを訴えたメディアの文書により、Ky Rithy裁判官とSok Keo Bandith副検事を訴えたことで、名誉毀損の罪に問われた。さらに、Chakrya氏は村の土地を強奪する計画をしたとしてKy Rithy裁判官とSok Keo Bandith副検事を訴えていたという。


1日、Chakrya氏の弁護士であるSam Sokong氏は最高裁判所の決定を歓迎した。


Sokong氏は「Chakrya氏は罪を犯していないため、我々は最高裁判所の決定を歓迎する。さらに多くの証拠を提示しChakrya氏が無実であることを証明したい」と述べた。


カンボジアの人権団体「Licadho」の職員であるAm Sam Ath氏も今回の最高裁判所の決定を歓迎すると話した。


Sam Ath氏は「我々は今回の決定について最高裁判所に感謝している」とも述べた。


カンボジア人権開発協会の職員であるSoeng Sen Karuna氏は今回の決定はめったにないと話した。


Sen Karuna氏は「最高裁判所はいつも下級裁判所の判決を支持することが多いため、今回の決定は稀だ。最高裁判所の決定に感謝している」と述べた。


1日、Rithy裁判官とBandith副検事はコメントを控えた。

 

出典:KHMER TIMES

 

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