豪雨続きの異常気象、塩の生産が追いつかず

豪雨続きの異常気象、塩の生産が追いつかず
2018年05月01日 00時00分 公開
豪雨続きの異常気象、塩の生産が追いつかず


カンボジアの塩協会(salt associations)のBun Baraing代表によれば、昨今カンボジアでは異常な大雨が続いており、農家に甚大な被害が出ているという。その結果今年の塩の生産量が大幅に少なくなると予想されている。

同氏は「カンボジア南部での異常気象は農家に甚大な被害を与えており、今年の塩の生産量がカンボジア国内の需要に追いつかないことが予想されている。既に塩の生産が進んでおらず、今後も塩の生産量は増えない見込みだ。最近雨季が始まり、これから雨が本格的に降ることが予想される。これまでに今回ほどの異常気象を経験したことがない」と話す。

さらに同氏は「今年はほとんど塩を生産できておらず、過去5年間で貯蓄した5万トン分の塩を使うしかない。カンボジア国内の塩の需要は8万~10万トンであるため、足りない分は輸入に頼らざるを得ない。2008年にも同様の異常気象が発生したが、その年は塩は2万トンしか生産できなかった
」と続けた。

2017年、塩協会は3万2千トンしか生産できなかったという。2016年の14万トン、2015年の17万トン生産量と比べると、近年の塩の生産が異常に少ないことが分かる。

塩の生産会社のBun Narin代表はクメールタイムズのインタビューで「塩が生産できないと仕事がなくなるのでこれから不安だ。幸いまだ3万トンの塩の蓄えはあるものの、今年の生産量は異常に少ない」と語っている。

塩の収穫は主にケップ州とカンポット州でおこなわれており、4657ヘクタールで約200人の農民が収穫に携わっているという。

出典:KHMELTIMES

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