米国主導の人権団体、RCAFと警察職員を実名で批判か

米国主導の人権団体、RCAFと警察職員を実名で批判か
2018年06月28日 00時00分 公開
米国主導の人権団体、RCAFと警察職員を実名で批判か


28日、カンボジア防衛省は米国が主導するNGO団体であるヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch)から批判を受けた。ヒューマン・ライツ・ウォッチはニューヨークに本部を置き、人権を守ることを目的に世界中で人権状況を監視している団体だ。今回、同団体はカンボジア王国軍(RCAF=Royal Cambodian Armed Forces)12人と国家警察の中の首相の側近たちが人権を軽視しているとして批判した。

同団体は213ページにわたる報告書を提出し、フン・セン首相の自身に敵対する者を排除する動きは看過できないとしてカンボジア政府を糾弾した。

同団体は報告書で「フン・セン首相は個人的な野望を実現するために自身に忠誠を誓っている側近を携えている」と述べている。

報告書にはRCAFのメンバー12人と警察官複数名の名前が記載され、その中にはRCAFのGen Pol Saroeun司令官や国家警察のGen Neth Savoeun長官らの名も含まれていた。名前の記載された者は人権をないがしろにしているという。

これに対し、カンボジア防衛省は声明の中で「ヒューマン・ライツ・ウォッチが我々カンボジア政府の重鎮を批判するとは極めて遺憾だ。我々は今回の批判を断固として受け入れない。カンボジア王国の主権、独立性、法をおとしめる内容だ。色の革命を引き起こし国民の平和、幸せを奪い取るつもりなのか」と応酬した。

出典:KhmerTimes

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