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カンボジア国立銀行(NBC)はリエル価値の安定化、また貨幣を流通させるため今年上半期に総額4億7,490万ドルを購入した。
報告書によると、カンボジア国立銀行は2017年の上半期に65回ドルを購入し、平均為替レートは1ドルあたり4,040リエルとなった。
現地通貨の価値は安定しているものの、流通しているリエルの60%は商業銀行へ流れているという。
カンボジア国立銀行のチア・シーリー局長は、商業銀行のリエルに対する高い需要は、現地通貨に対する信頼を反映している。しかし、リエルの流通量はドル化した経済によって大きく減少した」と述べた。
「リエルの利用率は前年から著しく増えているにもかかわらず、カンボジア経済の拡大により、米ドルは依然として一番のシェアを占めている。また現在、カンボジアにおける米ドルの流通量は83%を占めている」と同氏は述べた。
さらに同氏は、「カンボジア国立銀行は金融政策で、安定した為替レートを維持し、インフレの影響を最小限に抑えるためにドルの購入が必要である」と付け加えた。
カンボジア国立銀行は、リエルの利用率は今年上半期と比較すると、下半期で約18%増加すると予測した。
農産物の収穫期に購入総額が増えたこと、また納税額の増加により3月に急激にリエルの価値が上昇した。
リエルの価値は4月に衰退し始め、コメの収穫が始まる11月、12月に再び上昇すると予測されている。
カンボジアにおける米ドルでの国際収支は、今年上半期のGDP比6.5%と、昨年同時期の5.7%に比べて上昇した。
カンボジアは現在、外貨準備高が77億ドルだという。
カンボジア国家最高経済評議会の上級顧問であるメイ・カリヤン氏は、「安定した為替レートと管理可能なインフレ率が、現地通貨の使用率を上昇させる。カンボジア国立銀行が金融政策をよりコントロールできるようにしていきたい」と述べた。
さらに、「安定した為替レートとインフレ率は、ドル依存経済から脱却するために重要となる」と同氏は語った。
同氏は、「カンボジア国立銀行が昨年末、商業銀行とマイクロファイナンス機関(MFIs)に対し2019年末までに貸付金のうち、少なくとも10%をリエルで保有することを求めたが、これは脱ドル経済へ向けて重要な政策である。」と付け加えた。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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