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カンボジア国立銀行のオフィスで、ヘン・ボマカラ氏は以前のカンボジア通貨を思い起こす。へン氏は未だコインが流通していた時期を覚えているという。初めてアルミニウムの貨幣が造幣され、後にスチールになった。これらのコインは現在カンボジアで見ることはほとんどないが、毎日コレクターにオークションサイトで売買されていると語る。
同氏は「私が若かった頃、一番効果な貨幣は自分が覚えている限り、おそらく500~1,000リエルだった」とNBCのライセンスディレクターに語った。
現在、ヘン氏はカンボジアの貨幣をさらに流通させようと運動しているグループの一員である。彼や彼の同僚もまた、だんだんとUSドルが流通する中でこの変わった挑戦をしているということで知られている。この長期的目標は、1975年クメールルージュによって禁止されたリエルに信用や誇りを感じることで成し遂げることができるという。
リエルは1980年3月20日までに再導入された。カンボジアはかつて物々交換が行われており、支払い方法のほとんどは米もしくは金だった。そして通貨への疑惑が長い間続いた。
2つ目の挑戦は1992年に国際連合カンボジア暫定統治機構がカンボジアに置かれ、USドルの流通とともにリエルは縮小し、安全性や援助の必要性が求められた。
カンボジア経済は未だにドルの流通が激しく、小規模金融機関に預金されている80%はUSドルだという一方、外国通貨がもたらされた根底には心理的なものがあるという。
NBCは段階的且つ説得力のある方法でリエルの普及を訴えかけていく。脱ドル化を試みない人々にとってそれは不満である。不満に思う人にとって、国やカンボジア国民の連帯感を高めることによりリエルを普及させることはあまり重要ではない。NBCの努力はリエルの価値の安定、田舎の地域でリエルを使い続けている多くの人々によってサポートされている。
NBC は「我々はUSドルよりもリエルを魅力的な貨幣にする。それを永続的且つ、より興味深いものにする」と中央銀行の副総裁キス・ソヴァンナリス氏は説明した。
同氏はまた、古い貨幣を市場から取り除き、新しいものに交換していると話し、加えてカンボジア人の若者は古いものよりも新しいものを好むため綺麗で新しいものにする必要があると述べた。
現代のリエル紙幣は50から100,000リエルまであり、それは歴史的意味のある描写や、文化、また経済成長が描かれている。例えば、1,000リエルにはノロドム・シアヌーク王の父の葬儀の行列の様子や100,000リエルにはノロドム・シアモニ王の即位式の様子が描写されている。
カンボジアの農産業の重要性を認識して、2,00リエルの裏には米を収穫している女性の笑顔が描かれている。
前面には2008年にユネスコ世界遺産に登録された立派なプレアヴィヒア寺院があり、カンボジアの素晴らしい歴史と強固な文化的基盤を表している。
NBCは2013年、視覚障害者のために特別な機能が備わった最新の紙幣を発行した。5,000リエル、10,000リエル、20,000リエル、100,000リエル全てに点字が印字され、視覚障害者はその小さな点字で各紙幣を認識することができる。
中央銀行のコウ・ヴォウシー副総裁は、目で見ることもでき、紙幣を触って感じとることもできると説明する。カンボジア人としての誇りはリエル紙幣に埋め込まれているという。
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