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カンボジアの建設業の活発化は多くの雇用を創出してきた。しかし、国土整備・都市化・建設省(MLMUCP)が発表したデータでは、給料や健康、安全面なのの深刻な問題に取り組むべきだと記載されている。
建設業はカンボジア全土で1日当たり20万の雇用を創出していると報告書では明らかにされた。
また、同報告書には「技術を有していない労働者の月額賃金は120ドルから200ドルで、技術者は250ドルから300ドル、熟練技術者は300ドルから400ドルだ」と記載されている。
MLMUCPの建設課の課長であるナラ氏は建設業は雇用を創出することでカンボジアの貧困削減にも貢献していると話した。
「建設業の成長は貧困削減につながり、労働者に知識や経験を積ませ、技術職への理解を深めさせている」とナラ氏は話した。
同省が行った調査では建設業では1日当たり20万人の労働者が必要とされていると同氏は続けた。
しかし、カンボジア林業労働者組合連合ソク代表は報告書において、特定の開発プロジェクトではオーナーか契約会社が労働者に直接給料を支払っていると書かれていることに対して疑問を呈じた。
ソク氏は、前回同省が発表した報告書では未熟練労働者は月30日間、一日当たり8ドルで労働していると記されていたが、今回の報告書では月の賃金が120ドルと記されており、一日8ドルで30日間労働した時の240ドルを大幅に下回っていると主張した。
「労働者は日給ベースで働かなければならない。つまり、1ヶ月でみてみると、祝日や休日がなく、他の業界とかけ離れている。」とソク氏は話した。
「我々には建設現場での労働者の賃金について調査し、現在発表されているデータが正しいか確認するための3年計画がある。それを基に、政府に対して労働者に対応するか提案をする」とソク氏は話し、同連合は調査を行うために国際機関と協力していることを明らかにした。
ソク氏は「労働省は労働者の健康面や安全面についての問題をあまり考慮していないようだ。我々は幾度となく、労働者の健康や安全を確保するために問題に取り組むことを要求してきた。建設現場での労働者は国内の低賃金が理由で海外で働き始めている。」と続けた。
さらに「建設現場での労働者の健康や安全や適切な賃金の確保を政府に対して要求してきたい。なぜなら、建設業はカンボジア国内でも優先度の高い産業で、危険性も高い仕事だからだ。」とソク氏は主張した。
「繊維業と違い、我々の連合には6千人の会員しかいない。だから、政府が建設業が直面している問題について耳を傾けてくれるような強い声を挙げることができていない。」とソク氏は話した。
昨年発表された国際労働機関が行った調査結果によると、カンボジアは世界で最も失業率の低い国の一つである、生産年齢人口の0.55%だという。
しかしながら、同時に、低賃金の仕事をしている人の割合は世界で最も高い国の一つだ。
国際労働機関の研究は低賃金労働者の増加を非難している。
「安定した職が不足すると、労働者は非正規雇用になることが多い。非正規雇用者は非生産性や低賃金と特徴付けられることが多い。」と報告書では述べられている。
khmertimeskh.com
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