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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジア旅行業協会(CATA)のチャイ・シヴリン会長は、タイ空軍によるシェムリアップ州へのF-16戦闘機による空爆が、観光業に深刻な影響を及ぼしていると非難した。
特に、世界遺産アンコール・ワットへの訪問を予定していた観光客の間でキャンセルが相次いでおり、現地の観光業にとって年末の最盛期を直撃する事態となっている。
空爆はアンコール・ワット寺院群から約100km離れた地域で行われたが、複数回にわたる軍事行動が年末の観光シーズンと重なり、ツアーやホテルの予約が次々に取り消されている。
シヴリン会長は、地元旅行業者が安全を保証しているにもかかわらず、国際観光客の間で不安が急速に広がっていると指摘した。
さらに同会長は「今回の空爆は、世界遺産への脅威を印象づけ、意図的に国際観光客の恐怖心を煽っているように見える」と述べ、単なる両国間の紛争にとどまらず、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)に対する侮辱行為であるとの見解を示した。
CATAによれば、年末年始はアンコール観光の最盛期にあたり、多くのホテルや旅行会社が満室・満席の状態であった。
しかし、既に航空券や宿泊を手配済みであった観光客の多くが旅行の延期や中止を決断しており、現地経済への影響が避けられない状況となっている。
12月15日には、タイ軍のF-16戦闘機がシェムリアップ州の奥地や州境付近にある避難民キャンプ周辺を爆撃し、多数の住民が避難を余儀なくされた。
この行為は国際社会にも深刻な懸念を呼び起こしており、地域の安定と観光回復に向けた課題が一層顕在化している。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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