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2018年上半期(1~6月)の交通事故発生件数が、国家警察による報告書の中で発表された。交通ルール遵守のために交通警察官の配置数を増やしているにもかかわらず、依然として交通事故発生件数は高いままだという。
5日に発表された国家警察交通部門の報告書によると、2018年の上半期には1633件の交通事故が発生し930人が亡くなったという。昨年2017年の同期間には1914件の交通事故が発生し931人が亡くなっており、交通事故はわずかに減少したことになる。
国家警察は、報告書の中で「交通事故の主な原因はスピード超過と飲酒運転だ。また、交通事故が多い地域はプノンペン、カンダル州、シアヌークビル州、バタンバン州だ」と述べている。
交通安全を守る機関であるIRS(Institute for Road Safety)のEar Chariya代表は、交通事故発生件数は昨年と比べわずかに減少したものの、依然多くのカンボジア人が交通事故で命を落としている、と語った。
同代表は「カンボジア国内の交通事故発生件数の多さを何とかしなくてはならない。数多くの人々が死亡、もしくは重傷を負っており、犠牲者の家族にとって治療費は大きな出費だ。犠牲者本人も一生不自由な生活を余儀なくされ、就職にも悪い影響を及ぼすだろう。毎年、国民は交通事故に遭ったことで計4億ドル(約440億円)の治療費を負担しており、生活に窮する家族も多くいる」と述べた。
国家警察交通部門のEm Tith代表は、交通ルール遵守の教育を施しているにもかかわらず依然事故数が多いと語った。同代表は「運転手は交通ルールに従わずに運転中も注意散漫であるため、多くの人が交通事故で命を落としている」と続けた。
2017年の1年間で、交通事故で計1780人が亡くなり5539人が負傷した。
先月、シェムリアップ州でバイクに乗っていた4人家族が国道6号線で乗用車と衝突し亡くなった。また、前国王次男でフンシンペック党党首のノロドム・ラナリット陛下が重傷を負いその妻が死亡している。
前国王次男の事故はタクシーと正面衝突したもので、国道4号線で発生した。現在、タクシーの運転手が不注意運転の容疑で勾留されているという。
出典:KhmerTimes
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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