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フン・セン首相は、政府機関に対し、7月29日の選挙結果を受けてカンボジア政府を再編成する時期を早ければ今月末、もしくは来月上旬に可能かどうかの調査を依頼した。
6日、フン・セン首相はプノンペンで70人のカンボジア人アスリートの前で演説を行い、寄せられる批判のうち選挙管理委員会が解決できるものがないのであれば、可能な限り早く新体制を樹立したいとの胸中を明かした。新体制樹立を早まることの懸念点は、選挙管理委員会に今回の選挙に関して多数の批判が殺到していることだ。
首相によると、新体制樹立を早めることで、フン・セン首相が国連総会でカンボジア王国代表としてスピーチを行うことができるという。カンボジアは今年の国連総会で副議長を務める予定だ。
首相は「今月中に政府を再編成できれば、国連総会でスピーチを行うことができ、カンボジアの民主主義が法的に認められたことを証明できる。もし再編成が9月末であればこれが不可能となってしまう」と語った。
選管は8月11日に暫定選挙結果を公表し、野党からの批判を沈静化できれば8月15日に公式の選挙結果を発表する予定だという。
また、首相は「我々は既に国会議員や国民議会の議長、政治的方針の下地は完成しており、新体制樹立は容易い。早急に実行できるはずだ」と続けた。
首相は、国民議会のオープニングセレモニーの時期が早まった場合、司会を務める予定のノロドム・シハモニ現国王にも時期変更と旨と出席を依頼する予定だという。
選管が発表した暫定選挙結果において、与党カンボジア人民党(CPP=Cambodian People's Party)の得票数は480万票だ。与党独自の集計結果によると、CPPが有効票の77.36%を得票し、その結果全125議席を獲得する見通しが強いという。
フン・セン首相は10月に欧州を歴訪する予定だが、一切恐れはないという。
首相は「私はEU諸国を訪問し、国際裁判所に寄り、また米国にも行くつもりだ。仮に私を逮捕しようとする者がいれば対抗する用意はできている。このメッセージを私の周りで事件を起こそうと試みている人々に送りたい」と述べた。
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