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マラリア学・寄生虫学・昆虫学センター(CNM)の報告書によると、今年のデング熱感染者数、またデング熱による死者数は例年と比べ高い数字だという。
同機関ディレクターのHuy Rekol氏は、今年は既に1万5000人のデング熱の感染が報告されており、昨年よりも感染者が増加していると述べた。
同氏は「今年は既に1万5233人のデング熱感染者が報告されており、これは昨年の感染者数1万1000人と比べ約50%増加している。また、デング熱による死者数も昨年が11人であったのに対し、今年は16人だ」と語った。
CNMによると、プノンペンやプレアビヒア州、シェムリアップ州、カンダル州、コンポンチナン州でデング熱が蔓延しているが、気候の特性により感染を防ぐのが最も難しい地域だという。
CNMのRekol氏は「死者数が増加したのは、デング熱に感染しても家族がすぐに感染者を病院に搬送しないためだ。多くの感染者は自宅で安静にしているが、その後症状が悪化してしまう」と話した。
CNMは今年の間に350トンの殺虫剤を用意し、既に300トン分を洪水被害にあった地域に住む国民に配布したという。
同氏は「国民のほとんどはデング熱について認識しているはずだが、今回殺虫剤を配ることで水付近における蚊の蔓延を食い止め、感染を防いでほしい。毎日殺虫剤を使い、蚊のひなを増やさないようにしなくてはならない」と語った。
また、同氏はデング熱に感染した疑いがある人はただちに病院で治療を受けるように呼びかけている。
デング熱はウイルスを持っているメスの蚊に刺されることで感染する。蚊は最高で高度400メートルまで上昇し、卵を産む水のある場所を探すという。
保健省は、昨年秋以降に感染が増加したため、今年2月にデング熱の流行に警戒するように呼びかけていた。
同省が今年2月に発表した報告書によると、2018年最初の3週間のデング熱感染者数が2017年同期間と比べ130%増加したという。
同報告書にはデング熱は5年か6年に1度流行するのが一般的だと書かれていた。
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