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7日に予定されていた山華(W&D)カンボジア社とその従業員代表間での労働争議に関する対話が行われなかったことが明らかになった。これは工場経営者側が話し合いに出席しなかったためだという。
従業員代表のChea Sokpha氏は、Meanchey地区ホールで行われる予定だったミーティングはW&Dカンボジア社の職員が1人も出席しなかったため中止となったと話した。
地方当局は11日に再度ミーティングを設けることを提案したが、従業員側は承諾していないという。
Sokpha氏は「工場経営者側がミーティングを引き伸ばしにするため、我々は今回の労働争議の解決を半ば諦めた。当局も会社も、労働争議を行う従業員を非難していることは受け入れられない」と語った。
今回の労働争議の発端は、2ヶ月前に同社が従業員1000人以上を解雇し、解雇された従業員が退職金の一括払いを求めたことだ。一方、会社側は2回払いを主張していた。また、従業員は解雇された従業員の再雇用を要求していた。
匿名希望の従業員1人は、7日、経営者側は従業員側と対話をするつもりはないようだと話した。
「経営者側はミーティングを11日に延期したいと話している。しかし、従業員の中には家賃を払えずに立ち退きを命じられる者もいるため、我々はこれ以上延期を受け入れることはできない」と語った。
また、7日、地区副知事のRoth Khemrun氏は従業員側に対して、雇用主は現在外国にいるため話し合いの場には現れなかったと伝えたという。
「副知事は我々に対して、地区当局は雇用主が外国にいるため連絡をとれないと話していた。そのため、当局はミーティングを11日まで延期するように求めているようだ」と続けた。
労働省は5日に公表した報告書の中で、2018年、縫製工場の従業員は前年比51.5%減の合計47回のストライキを実施したと述べた。また、人数で測ると、2018年、合計1万890人の従業員がストライキに参加した。これは2017年にストライキを行なった従業員数3万2133人と比べ66.1%減少しているという。
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