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<プノンペン周辺にある送電鉄塔の様子。カンボジア政府はラオスとの国境に高圧送電線を建設する計画を立てている(KT/Chor Sokuntheaより)>
先週、フンセン首相は日本の関係者に対し、ラオスからプノンペンへの高圧送電線建設に関する資金援助を呼びかけたという。
フンセン首相は、東京で4日間にわたって開催された第25回国際交流会議「アジアの未来」に参加するために来日し、今回の資金援助を呼びかけた。
3日、プノンペンで行われた卒業式に出席したフンセン首相は、ラオスからカンボジアへの高圧送電線の必要性を語り、カンボジア電力公社(EDC)がラオスから200メガワットの電力を購入する契約に署名したことを明らかにした。
同首相は「日本訪問中、安倍首相と会談し、ラオス国境からプノンペンへ500キロワットの電力を運ぶ送電線の資金援助を要請した。送電線の全長は350キロメートルに及ぶと予定されている」と述べた。
カンボジアの国境からも近いラオスのDan Sahong水力発電ダムで発電された電力がプノンペンに送られる予定だ。Dan Sahong水力発電ダムは発電を2021年に開始する予定だという。
2019年、電力不足に直面したため、カンボジア政府は輸入に頼るだけでなく、国内でも電力供給を増加させる対策を検討している。
4日、鉱業エネルギー省のVictor Jona氏はKhmer Timesの取材に対し、現在使用されている送電線が高圧送電線に取り替えられることを明らかにした。
Jona氏は「電力需要が高いため、他国から電力を購入するだけでなく、国内の発電量を増加させる必要もある。電力需要は来年も増加し続けると予想しており、輸入もする必要がある」と続けた。
3月、カンボジア大手財閥のRoyal Group of Cambodiaは、中国南方電網と中国華能集団とともに高圧送電線の実行可能性調査を実施する協定を結んだ。
鉱業エネルギー省が公開した最近の調査によると、2019年、カンボジアの電力供給は16%増加し、2870メガワットに達したという。そのうち、2428メガワットはカンボジア国内から、残りはタイやベトナム、ラオスから輸入したという。
出典:KHMER TIMES
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