フンセン首相、日本政府へ謝意表明

フンセン首相、日本政府へ謝意表明
2019年05月30日 00時00分 公開
フンセン首相、日本政府へ謝意表明

<フンセン首相が東京で演説をする様子(Fresh News)>


来日から2日目、フンセン首相はカンボジアの発展のために支援を続ける日本政府に対し、感謝の意を表明した。


フンセン首相はカンボジア投資セミナーに出席した際、日本政府の支援によりカンボジアは経済成長率7.7%を達成し、低・中所得国まで成長することができたと文書で発表した。


同首相は「カンボジアの今までとこれからの成長は日本政府の支援なしでは成し遂げることはできない。金融面やインフラ整備、技術協力、人材育成の支援だけでなく、平和や国家としての結束強化も支援してくれた日本政府や日本国民に感謝の意を表明したい。また、日本の民間企業からの投資にも重ねて感謝する」と述べた。


また、フンセン首相は1992年〜2018年までで、日本が開発援助として28億ドル(約3000億円)以上をカンボジアに提供したことを強調した。


同首相は「日本はきずな橋やつばさ橋の開通、国道1号線と5号線の改修工事、シアヌークビル港のコンテナターミナル建設、プノンペンの洪水対策や廃水設備など大規模なインフラ整備プロジェクトを支援してくれた」と続けた。


同首相は、2019年第1四半期の時点で、カンボジアに6万人以上の日本人観光客が訪れたことにも言及した。また、日本を訪れるカンボジア人観光客数も増加しているという。


同首相は「日本を訪れるカンボジア人観光客数は増加している。在カンボジア日本大使館によると、カンボジア人によるビザの申請数は前年比の34%増加したという」と続けた。

 

29日、政治評論家のLao Mong Hay氏は、カンボジアに対する中国からの影響が強くなっているため、日本はカンボジアへの影響力を取り戻したいと分析している。


同氏は「フンセン首相は中国からの支援に依存してしまっているため、日本からのさらなる支援で釣り合いを取る必要がある。また、日本はカンボジアが中国の経済圏から外れることを望んでいる」と述べた。


また、同氏は日本が1990年代のカンボジアで平和や安全を維持するために重要な役割を担っていたことを主張した。


同氏は「日本は、カンボジアの復興や発展を促進させるため、カンボジア暫定国民政府(UNTAC)の設立やカンボジア復興国際委員会(ICORC)での国際会議の設置などを行った。カンボジア復興国際委員会を通じて、カンボジアはカンボジア暫定国民政府設立から10年間、毎年5億ドル(約550億円)の支援を受けることができた」と続けた。


フンセン首相は、日本経済新聞社主催の第25回国際交流会議「アジアの未来」に参加するため来日し、4日間滞在するという。


29日、同首相は自民党の二階俊博幹事長や上智大学学長の石澤義明氏、日本カンボジア協会会長の高橋文明氏を含む政治家や学識者と会談を行った。


30日、同首相は、マレーシアのマハティール・ビン・モハマド首相とバングラデシュのシェイク・ハシナ首相につづき「新たな秩序の模索 – 混沌を越えて」というテーマで基調講演を行う予定だという。

 

出典:KHMER TIMES

 

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