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新型コロナウイルスの感染拡大で、カンボジアの航空業界にも深刻な影響が出ている。
需要減退や相次ぐ入国制限などで、今年4月のカンボジアの旅客数は90%以上減少したという。
カンボジア民間航空局のSin Chansereyvutha報道官によると、今年1月の旅客数は20%減少し、2月は50%、3月は70%、4月は90%減少したという。
Sin報道官は新型コロナウイルスによる航空業界への影響は甚大だとしている。
国際民間航空機関(ICAO)は先日、航空業界がV字型に回復する時とU字型に回復する場合を仮定して「新型コロナウイルスが民間航空に及ぼす影響」という題名の分析資料を発表した。
V字型に回復する場合のシナリオはSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行した2002年〜2003年と比較される。
この時は、航空業界は急速に落ち込み、その後V字型に回復した。
一方、U字型に回復する場合の影響はさらに深刻で、航空業界の新型コロナウイルスによる被害額や旅客数の減少、運航数の落ち込みはより大きなものとみられている。
現在までで、カンボジア国内で倒産した航空会社はなく、カンボジア政府は今回の甚大な影響から、航空会社などを対象に免税制度を実施している。
カンボジア国内の民間航空会社のほとんどが中国人マーケットをターゲットにしているため、今回の新型コロナウイルスによる影響は甚大なものだという。
中国人マーケットをターゲットにした民間航空会社はカンボジア国内での運航は少なく、現在、中国が航空会社1社につき1週間で1便の運航しか許可していないため、影響は非常に大きいとみられている。
そのため、雇用削減や社員の給与減額など各社が経費削減に取り組んでいるという。
カンボジア・エアウェイズは新型コロナウイルスの発生以前、1日10〜14便を運航していたが、現在では1〜2便しか運航していない。現在運航している便についても、乗客数が十分でないことを理由に欠航になることがあるという。
航空各社が深刻な影響を受ける中、カンボジアでは新空港の建設や既存の国際空港の拡大など、空港インフラへの投資は継続して行われているとSin報道官は話した。
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