35年間も鎖に繋がれたゾウ、パキスタンからカンボジアの保護区へ

35年間も鎖に繋がれたゾウ、パキスタンからカンボジアの保護区へ
2020年08月19日 13時28分 公開
35年間も鎖に繋がれたゾウ、パキスタンからカンボジアの保護区へ

<写真:LAD BIBLE>

 

パキスタンの首都にあるイスラマバード動物園で飼育されているゾウが来月、カンボジアの2万5000エーカー(約1万117ヘクタール)の敷地を誇る動物保護区で新たな生活をスタートさせる。

 

このゾウの名前はカバーン(Kaavan)で、イスラマバード動物園で鎖につながれており、精神疾患の症状をみせていた。

心の病を患う独りぼっちのゾウをめぐっては、アメリカの大物歌手であるシェールさんが動物の権利の観点から保護活動を支援しており、イスラマバード動物園のカバーンの処遇に対して世界中から非難の声が集まっていた。

鎖を外すよう求める署名活動には40万人分以上の署名が集まったという。

 

今年初め、パキスタンの裁判所はカバーンを動物園から解放するべきだと決定を下し、7月17日にパキスタン政府がカバーンをカンボジアの動物保護区に移すことに同意したという。

7月のパキスタン政府の決定を受けて、動物福祉団体のFree the Wildは、カバーンをカンボジアへ移す許可を申請する前に獣医師のチームが健康状態をチェックすると発表していた。

カバーンが一時的な輸送箱に入ることに順応するために3〜4週間の期間が必要だとされており、9月末までにイスラマバード動物園から解放される見込みだという。

 

 

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