カンボジアの衣料品輸出、2023年上半期は減少の見込み

カンボジアの衣料品輸出、2023年上半期は減少の見込み
2023年01月06日 15時15分 公開
カンボジアの衣料品輸出、2023年上半期は減少の見込み

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア繊維・アパレル・履物・旅行用品協会(TAFTAC)によると、衣料品と履物の海外受注が回復せず、昨年に続き今後も受注が減少し続ける可能性が高い。

 

TAFTACのKen Loo会長はクメールタイムズに対し、EUやアメリカといった国際市場による履物製品の受注が減少したままであり、新規受注は2023年上半期も引き続き減少する可能性があることを明らかにした。
 

需要の低下はロシア・ウクライナ戦争が消費財や履物の価格を押し上げ、いくつかの国で所得が減少したことが原因であるという。

 

2022年の衣料品輸出はアメリカからの受注増加により改善し、同国への輸出額は総輸出額の44%を占めている。

 

カンボジア履物協会(CFA)のLy Khun Thai会長によると、今年上半期の履物受注は昨年上半期と比較して約30%減少する見込みであり、受注の減少が続けば国内大半の工場は、労働時間短縮と労働者の雇い止めが必要な状況となる。

 

新型コロナウイルスの影響による諸外国の工場停止を受け、一部企業が発注をカンボジアへ切り替えていたが、状況が改善されると再び諸外国の工場への発注を再開させた。

 

しかし、2023年は中国などへの市場解放によりカンボジアの履物市場が活性化するという。

 

Thai会長は中国の渡航制限解除により、中国人観光客や投資家がカンボジアを含む他国への投資機会を求めるようになると予測する。

 

昨年12月上旬に労働職業訓練省のHeng Sour報道官は、2023年にヨーロッパからの受注が減少し、履物分野は注意が必要な状況になる可能性があるとしていた。

 

カンボジア関税消費税総局のデータによると、2022年上半期は衣料品と履物、旅行用品の輸出額は66億ドル(約8854億4280万円)に達している。

 

 

 

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