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<写真:Khmer Times>
カンボジアは国内で絶滅したトラの再繁殖を目指しており、インドからトラを移植する予定であることが両国が締結した覚書によって明らかになった。
同国にはインドシナトラが生息していたが、2016年に絶滅したとされており、最後にトラが目撃されたのは2007年のことであった。
昨年11月にインドはカンボジアとトラの再導入に関する覚書を締結し、カンボジアはカルダモン熱帯雨林にあるタタイ野生生物保護区の森林90エーカーにトラを迎えるという。
24日、インドの国立トラ保護当局(NTCA)のYadav氏はメディアに対し、「我々は技術支援グループを構成し、カンボジアに対して人員配置、餌場、生息地、保護に関する一定の基準を達成するように助言している。これらの基準が満たされれば、さらなる措置が取られるだろう」と述べた。
インドはカンボジアへ移植するトラの個体数や正確な時期を明らかにしていないが、カンボジアは今年末に受け入れを見込んでいるという。
Yadav氏によると、インドではこれまでに必要に応じてトラの国内移植を行なってきたが、国外への移植は一度も行なっていない。
カンボジアへのトラ移植前に同国でトラが絶滅した原因が解決されたかどうか、トラの保護に必要な施設やインフラが整っているかどうかなど、様々な要素を検討する必要があり、移植時にはIUCN(国際自然保護連合)のプロトコルに基づいて移植が実施されるという。
インドでは1973年にジム・コルベット国立公園で開始したベンガルトラ保護プログラム「プロジェクト・タイガー」が今年4月に50年の節目を迎えるため、ナレンドラ・モディ首相は4月9日にトラの個体数調査を発表する予定である。
前回の調査では、インドのトラの個体数は2967頭であり、毎年約6%ずつ増加していると報告されていた。
今回の調査で個体数は3500頭以上になると予想されている。
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