年金生活者のパラダイス、カンボジア

年金生活者のパラダイス、カンボジア
2023年06月14日 14時17分 公開
年金生活者のパラダイス、カンボジア

<写真:Khmer Times>

 

2022年にカンボジアはインターナショナル・リビング誌の「世界で最も優れた退職後の移住先」ランキングで3位を獲得したこともあり、定年退職者の移住先として注目を集め始めている。

 

同年の定年退職者の移住先ランキングではベトナムが1位、バリ島が2位であった。

 

カンボジアはベトナムより人口は少ないが、気候は似ており、他の主要な航空・海運港へのアクセスも良いため、近い将来に世界1位の退職者向け移住地になる可能性があるという。

 

同国へのリタイアメントビザの申請者は年金を原資として、移住先地域の経済に継続的な資本注入を行うことも可能である。

 

現在は多くの先進国の退職者がインフレや各国の情勢等によって余生を快適に過ごし、楽しめる国に注目している。

 

オーストラリアで1ヶ月に支払われる年金総額の最低額は約2842ドル(約39万8400円)であるが、シドニーの家賃は最低でも月1496ドル(約20万9700円)、その他の必須生活費は平均1068ドル(約14万9700円)である。

 

他の先進国も同じ様な状況で、資産や家族の支えがない高齢者は生活に困窮する。

 

2020年半ばにカンボジア在住の外国人は183カ国の16万人以上に達した。多くは就労を目的としているが、余生を過ごすために滞在する人も増加しているという。

 

カンボジアの退職者向けビザである「ERビザ」は退職者の移住が最小限の手続きで可能であり、ビザ費用年間290ドル(約4万円)で銀行口座の開設、結婚、不動産や車の購入・賃貸、共同または単独での会社設立が可能である。

 

また、居住を維持するために必要な滞在期間の規定もないため、簡単に渡航することが可能であるが、申請者は55歳以上の無職で、資金証明や定期的な送金を証明する公的書類の提示が条件となっている。

 

カンボジアの家賃は地方都市の基本的なワンルーム・アパートで月100ドル(約1万4000円)から、プノンペンでは200ドル前後(約2万8000円)からとなっており、同国の家賃は平均して米国より62.39%低い。

 

VisaGuide.comによると、光熱費は電気と水、冷暖房、ゴミ処理費を含む85㎡の物件で、月々約100ドル(約1万4000円)が必要である。

 

また、バンコク病院グループやサンライズジャパン病院といった民間機関が世界水準の民間治療を提供しており、カンボジアはバンコクやホーチミンの大規模な医療センターにも近いため、国内もしくは近隣で専門的な治療を受診することもできる。

 

 

 

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