カンボジアへの海外送金が回復、昨年は12億5000万ドルに増加

カンボジアへの海外送金が回復、昨年は12億5000万ドルに増加
2023年07月03日 16時42分 公開
カンボジアへの海外送金が回復、昨年は12億5000万ドルに増加

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア移民労働者からの海外送金が2021年の11億5000万ドル(約1663億8800万円)から2022年には12億5000万ドル(約1808億5700万円)に増加し、国のGDPに占める割合はフィリピン、ベトナムに次いでアセアンで3番目に高いものとなっている。

 

「ADBI-OECD-ILO円卓会議」に基づく報告書によると、2019年に15億2000万ドル(約2199億2200万円)であった海外送金額は2020年に12億7000万ドル(約1837億4100万円)に減少し、2021年には更に減少していた。

 

再び増加に転じた2022年には海外送金額がGDPの4.4%となり、フィリピンの9.5%、ベトナムの4.6%に次ぐものとなった。4番目はインドネシアの0.8%である。

 

海外送金額はフィリピンが380億ドル(約5兆5000億円)、ベトナムが190億ドル(約2兆7500億円)となっている。

 

アジア諸国の中ではインドへの送金額が最も多く、2021年の890億ドル(約12兆8800億円)から昨年は1000億ドル(約14兆4700億円)に増加した。

 

中国は2021年の530億ドル(約7兆6700億円)から減少して510億ドル(約7兆3800億円)、パキスタンは310億ドル(約4兆4800億円)から減少して290億ドル(約4兆2000億円)、バングラデシュは220億ドル(約3兆1800億円)から減少して210億ドル(約3兆380億円)となっている。

 

カンボジア国外のカンボジア人労働者はタイが推定120万人、韓国が4万6000人、マレーシアが2万3000人、日本が1万2000人、シンガポールが800人である。

 

また、カンボジア人に留学先として最も人気があるのは、オーストラリアで2000年に1900人で1位となり、アメリカの約800人、日本の約600人が続いている。

 

同報告書によると、世界情勢は戦争や環境への脅威、供給の途絶、金融不安といった多くの不確実性を抱え、いずれかの問題がアジアへの労働力移動に深刻な影響を与える可能性がある。

 

労働移民の傾向と政策に関する限りでは新型コロナウイルス大流行による混乱の大半が過去のものとなり、ロシア・ウクライナ紛争の影響や比較的緩慢な世界成長、物価に関する緊張などが困難として残っている。

 

 

 

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