カンボジア、フィンテック政策2023-2028を発表

カンボジア、フィンテック政策2023-2028を発表
2023年10月05日 11時23分 公開
カンボジア、フィンテック政策2023-2028を発表

<写真:Khmer Times>

 

カンボジアは4日に「カンボジア金融技術開発政策2023-2028」を発表し、国内のフィンテックの発展を支援する方針を明らかにした。

 

この政策の発足式はオーン・ポンモニラット経済財政大臣の主宰の下、多数の関係者が参加し、ワークショップとともに実施された。

 

ワークショップの主な目的は、政策の理解を深め、カンボジアのフィンテック成長を促すことである。

 

ポンモニラット経済財政大臣によると、この新政策の導入によりカンボジアのデジタル経済と社会の進展がさらに加速する。

 

同大臣はこの新しい方針によりカンボジアは金融部門デジタル化のメリットを享受し、全てのステークホルダーにデジタル経済の成長に貢献するチャンスを提供することを強調した。

 

この政策の発表は、カンボジアのデジタル決済市場が拡大を続ける中で行われた。

 

カンボジア国立銀行(NBC)の最新の調査によれば、多くの市民が現金取引からデジタルへと移行し、モバイル決済の使用が増加している。

 

また、2022年のNBCの監督報告では、消費者の傾向がデジタル決済へと変わりつつあり、その結果として決済サービスの使用率も増加していることが指摘された。

 

電子マネーの登録口座数は1950万に達し、総取引は10億件、取引総額は2728億ドル(約40兆4825億円)に上り、国内総生産(GDP)の約9倍に達している。

 

カンボジア国立銀行(NBC)のチア・セレイ総裁によると、カンボジアの銀行システムは金融技術の進歩を享受しており、デジタル決済チャネルを通じて金融システムの進化を支えているという。

 

また、同総裁はワークショップで、デジタル金融の適切な利用と不正回避のためには、デジタル金融についての知識が不可欠であると指摘するとともに、「デジタル技術への理解は現代のデジタル時代において非常に重要である。NBCは他の関連機関と協力し、国民への金融リテラシー教育プログラムを進めている」と述べた。

 

この政策の策定過程では、デジタル経済ビジネス委員会が「カンボジアのフィンテック政策と方向性に関する全国協議ワークショップ」「カンボジアのデジタル経済における保険セクターとフィンテックの役割」「カンボジアのデジタル経済における銀行セクターとフィンテックの役割」「カンボジア・テックエクスポ 2022のフィンテックステージ」「カンボジアのフィンテック開発における分散型金融とデータ保護のフレームワーク」といった5つのワークショップを開催している。
 

 

 

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