デジタル・リテラシー・プログラムが開始、国内の21校が対象

デジタル・リテラシー・プログラムが開始、国内の21校が対象
2023年09月25日 11時22分 公開
デジタル・リテラシー・プログラムが開始、国内の21校が対象

<写真:The Phnom Penh Post>

 

教育・青少年・スポーツ省とパートナー団体はカンボジアの人材育成を目的に、教育分野におけるデジタルスキルの向上を目指すプロジェクトを開始した。

 

9月22日に開始されたこの取り組みは、教育・青少年・スポーツ省、Woori Bank (Cambodia) Plc、Child Fund Cambodia、Teach for Cambodiaが協力して行い、教育におけるデジタル格差の解消を目的とするものである。

 

プノンペン都、カンダル州、コンポントム州の21校がプログラムの実施校として選出され、これらの学校におけるデジタル教育の推進により、生徒たちがデジタル時代の成長機会を平等に享受できることが期待されている。

 

同省の発表によれば、このプロジェクトには約6万人の教師、保護者、公務員が参加し、2万4000人以上の生徒に基本的なコンピュータースキル、金融リテラシー、オンラインの安全に関する知識を提供する。

 

同省のIm Koch国務長官は、この重要なプロジェクトはデジタル能力の強化を目的とする政府の戦略と一致していると述べ、カンボジアが産業革命4.0に向けて前進していることを指摘した。

 

同国務長官によると、新型コロナウイルス流行時に多くの学生がオンライン学習を開始したが、インターネット速度の遅さや、未整備のオンライン学習システムによる困難に直面していた。

 

また、同国務長官は「Child Fund Cambodiaは、効果的なオンライン教育の方法を教える研修マニュアルを作成した。シェムリアップ州のWat Boo Schoolは、デジタル教育の導入に際して注意深く取り組んでおり、将来的に同校での授業はすべてデジタルデバイスを通して行われることが予想される。インターネットのインフラ整備だけではなく、教師たちがタブレットやノートパソコン、スマートフォンを保有し、セキュリティ面でも万全を期すことが必要だ」と述べている。

 

一方、Child Fund Cambodiaの代表であるPrashant Verma氏は、学校の情報通信技術のインフラと、教師のデジタル教材活用能力は人材育成の鍵であることを強調した。

 

同氏によると、同組織はこれまでに200以上の学校で教育活動に取り組んできた。

 

また、一部の生徒が学習上の課題を持っているものの、教育は極めて重要であり、同組織が推進するデジタル・リテラシー・プログラムは、21世紀の授業への貢献を目指しているという。

 

 

 

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