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<写真:Khmer Times>
カンボジア副首相であり国家麻薬対策委員会(NACD)委員長を務めるネス・サヴォウン氏は、国内外における薬物の製造、密輸、乱用が依然として増加傾向にあることに強い懸念を示し、国内の薬物犯罪が減少していない現状を明らかにした。
同氏は、ナイトクラブやコンドミニアム、ホテル、ゲストハウス、カラオケ店、さらにはスラム街など、都市部を中心とした様々な場所で薬物の使用が確認されていると指摘した。
NACDが発表した報告によれば、過去6か月間において5182件の薬物関連事件が摘発され、計1万3452人が逮捕された。
押収された薬物は総量1890kgに上り、さらに19kgの製造用化学物質も押収されている。
このような事態の背景には、近隣諸国からの違法な薬物の流入に加え、国内での小規模な製造が継続している現状があるという。
ネス副首相は、プノンペンの閣僚会議庁舎で開かれた麻薬対策指令委員会の会合において、関係各機関に対し、地方当局を含めた法執行の強化に加え、教育、予防、治療、更生、社会復帰といった多角的なアプローチを講じるように呼びかけた。
同氏はまた、薬物問題が単なる治安上の課題にとどまらず、社会全体の健全性や将来世代の安全にも深刻な影響を及ぼすことを強調しており、引き続き国家的な危機意識の下での対策強化が求められている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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