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<写真:Khmer Times>
カンボジア政府が設立した信用保証機関「カンボジア信用保証公社(CGCC)」は、2025年6月末時点で中小・零細企業(MSME)5027社に対し、総額3億533万ドル相当の融資保証を実施した。
CGCCが18日に公表した報告書で明らかにした。
報告によれば、6月末時点での保証残高は1億6600万ドル、保証額残高は1億2200万ドルに達しており、さらに社債保証として1000万ドルを供与している。
また、延滞債権比率(NPL)は10.91%となっている。
CGCCのノー・リダ最高経営責任者(CEO)は、信用保証制度が資金調達に苦しむ企業にとって成長の鍵であると強調した。
担保不足や信用リスクを理由に、金融機関からの融資が困難な中小企業は依然として多く存在しており、CGCCはこうした企業の信用を保証することで、金融アクセスの改善を図っているという。
CGCCの仕組みは、銀行やマイクロファイナンス機関が提供する中小企業向け融資の最大80%を保証するもので、主に運転資金、設備投資、事業拡大を目的とする融資に活用されている。
実際に融資の約86%は運転資金に充てられている。
報告では、カンボジア国内のMSMEは4828社、大企業は199社とされており、そのうち2233社は女性が経営している。
CGCCは2020年11月に設立され、農業・農村開発銀行やSME銀行といった公的金融機関を通じ、信用保証制度の中核的な役割を担っている。
この制度は、中小企業の資金調達環境を改善するだけではなく、雇用創出や所得向上、投資機会の拡大を後押しする政策的な意義を有しており、持続可能な経済成長に寄与する取り組みとして期待が高まっている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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