カンボジア求人市場、国際ポータルが本格進出

カンボジア求人市場、国際ポータルが本格進出
2025年07月21日(月)00時00分 公開
カンボジア求人市場、国際ポータルが本格進出

<写真:Khmer Times>

 

カンボジアのオンライン求人市場に対し、国際的な求人ポータルが本格的な進出を開始している。

 

若年層の人口比率が高く、製造業やIT分野などの成長産業を有する同国では、人材需要が急速に拡大していることが背景にある。

 

米LinkedInは、プノンペン、シェムリアップ、シアヌークビルを中心に2000件以上の求人情報を掲載しており、金融、ホスピタリティ、マーケティング、製造業など幅広い業種を網羅している。

 

一方、Indeed.comは製造業を中心に100件超を展開し、Glassdoorは限定的なサービス提供にとどまっている。

 

こうした中、シンガポールに本社を置くデジタル採用企業ジョブネット・グループは、7月16日にカンボジア市場への正式参入を発表した。

 

同社はミャンマーなどでの運用実績をもとに、企業の採用活動を支援する高度なeリクルートメント技術を提供する方針である。

 

また、ベトナムの求人ポータル「9cv9」もカンボジア市場に対する期待を示し、2025年の市場動向に関する報告書を発表した。

 

同報告書では、製造業、農業、観光、IT分野の成長に伴って高度人材への需要が急増していることが指摘されている。

 

その一方で、技能ギャップ、報酬制度、グローバル人材の定着といった課題も依然として残されている。

 

国内では、BongThom.com、CamHR.com、Cambojob.com、TopjobCambodia.comといったローカル系求人サイトが一定の存在感を示しているが、国際的なポータルとの競争が今後激化する見通しである。

 

人材コンサルタントであるシンガポールのビーナ・ピライ氏は「テクノロジーと製造業への投資が加速する中、求人市場はより多様化し、高度化していく」との見方を示した。

 

リモートワークの浸透、ワークライフバランスへの意識の高まり、スキルの継続的な習得の重要性といった社会的変化を背景に、採用手法は進化を遂げている。

 

今後、カンボジアの人材市場は地域およびグローバル企業にとって戦略的に重要な拠点となる可能性が高い。

 

 

 

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