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<写真:Khmer Times>
国際通貨基金(IMF)の最新見通しによると、カンボジア経済は東南アジア諸国連合(ASEAN)の中で最も急速に成長することが予測されている。
10日に発表された世界経済見通しにおいて、IMFはカンボジアの実質GDPが2022年の5.2%から2023年は5.6%、2024年は6.1%に成長すると予測した。
これはカンボジアが2年連続でASEAN地域で最も成長率の高い国になる可能性が高いことを意味する。
カンボジアの成長を僅差で追うのはフィリピンで、2023年の経済成長率は5.3%、2024年は5.9%と予想されている。
インドネシアの経済成長率は2023年、2024年ともに5%、ラオスは両年とも4%と予測されており、ミャンマーは両年ともに2.6%の安定成長が見込まれる。
ベトナムは2023年4.7%、2024年5.8%、タイは2023年2.7%、2024年3.2%、マレーシアはそれぞれ4%、4.3%の成長が予測されている。
シンガポールの経済成長率は2022年の3.6%から2023年は1%に鈍化するが、2024年は2.1%とわずかに回復する。
ブルネイについては2023年の経済成長率は0.8%と、2022年の1.6%から改善される見込みであるが、ASEAN加盟国の中では最も低い成長率となる。
IMFはブルネイが2024年に3.5%まで成長の勢いを取り戻すと予想している。
プノンペンのシンクタンク「アジアン・ビジョン・インスティテュート」の研究員であるThong Mengdavid氏によると、カンボジアの経済成長の背景にはいくつかの理由が存在する。
Mengdavid氏は衣料品産業など輸出志向の製造業が回復したことは、パンデミック後のカンボジアの経済成長に極めて重要な貢献をしていることを指摘した。
また、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定とカンボジア・中国自由貿易協定(FTA)の完全実施も競争力を向上させ、二国間貿易と地域貿易を促進し、カンボジアの農産物の投資多様化を促進している。
RCEPとFTAは2022年1月に発効した。
新華社通信は、カンボジア関税消費税総局(GDCE)が発表したデータを引用し、今年1〜9月の輸出額は約169億4000万ドル(約2兆5371億円)で、前年同期の170億7000万ドル(約2兆5566億円)から0.8%減少したことを報じている。
カンボジアの対中輸出は、1月〜9月の間に18.3%増加した。
商務省の報告によると、RCEPの下、カンボジアは今年1〜8月に昨年同期比22%増となる52億6000万ドル(約7878億1120万円)相当の商品を他の加盟国に輸出している。
Mengdavid氏は、その他の主要な経済促進の要因は、海外からの観光客の流入と、政府の効果的な歳入管理と財政管理であると指摘するとともに、「ASEAN諸国に対するIMFの評価は、ASEANが直面している現実を反映している」と述べた。
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