![ムーディーズ、カンボジアの見通しを「安定的」に引き上げ](https://image.poste-vn.com/upload/kh/news-article/news_article_20240517_1715935392.0508.png)
<写真:Khmer Times>
米国の信用格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは16日、カンボジア政府の見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。
これは貿易赤字の縮小や観光と海外直接投資(FDI)の回復による外部環境の改善を理由としている。
ムーディーズは「特にパンデミック中に外部指標を歪めた非貨幣的金輸入の大幅な削減と、観光の力強い回復、商品の輸入成長の緩和により、過去1年間でカンボジアの経常赤字が急速に縮小した」と述べた。
「収入と資金調達の面では、送金とFDIの流入が回復した。カンボジアの外部ポジションの継続的な改善は、準備金の安定化を助け、2022年に予想された関連の下振れリスクに対してより強靭にする」と説明している。
「これらのポジティブな展開に対し、安定的な見通しは、不動産セクターの低迷に伴う金融安定性と銀行システムに対する下振れリスクも捉えている」と付け加えた。
ムーディーズはまた、カンボジアの長期B2格付けを確認した。この格付けは「弱い制度的枠組み、低い所得水準、政治リスクと強い成長見通し及び非常に負担の少ない政府債務のバランスを取る」と述べた。
ムーディーズは、カンボジアの経常収支が昨年第2四半期から10四半期連続の赤字から黒字に転じたことを指摘している。
衣料品輸出は依然として低迷しているが、電気部品や車両部品などの非衣料品輸出は徐々に拡大する見込みであり、これらは2023年の総輸出の約13%を占め、2019年の5%から増加している。
国際観光客の急増により、サービス輸出も徐々に回復する見通しである。2023年には国際観光客数が540万人に達し、パンデミック前の82%に近づいている。
しかし「観光収入の回復は遅れており、観光客の出身地が変わったことで、中国人観光客の大幅な減少が隣接国からの訪問者の増加によって部分的にしか相殺されていない」と指摘している。
ムーディーズは、2022年から2023年にかけてFDIがGDPの約10%で安定していると述べている。
「最大のFDI流入国である中国の構造的な減速と地政学的リスクの高まりがFDIの流れを減少させる可能性があるが、政府の多様化を促進し、投資インセンティブを合理化する努力はこのリスクを部分的に緩和する」と述べた。
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