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<写真:Khmer Times>
カンボジア教育省と世界銀行は、2025年から2030年にかけて実施される「基礎教育プロジェクト」の準備を進めており、両者はカンボジアの教育セクターの改善を目指して、今後の協力に向けた議論を行っている。
会議は9月初旬に行われ、ハン・チョン・ナロン副首相兼教育・青少年・スポーツ大臣、世界銀行カンボジア事務所代表のタニア・メイヤー氏、東アジア・太平洋地域教育部門担当マネージャーのクリスチャン・アエド氏が参加した。
このプロジェクトの主な目的は、教師養成機関やプログラム、設備の近代化を図り、教師に高品質なトレーニングを提供することである。
また、学校改革やデジタル教育の推進により、学習成果の向上も目指すとともに、財務管理の強化や人的資源管理情報システム(HRMIS)の改善、教師に関する政策実施の支援も含まれている。
ナロン副首相は、現在までの世界銀行との協力関係を評価し、特に教育分野においてカンボジアの人的資源開発に大きく貢献してきたことに感謝の意を表明した。
また、基礎教育の質向上に向けた具体的な提案として、授業時間の延長、教師の能力向上、生徒の栄養改善、保護者や地域社会の関与促進を強調している。
教育省のスポークスパーソンであるクオン・ヴィチェカ氏は、現在このプロジェクトはレビュー段階にあり、プロジェクトの具体的な方向性を定めるための調査が進行中であると述べた。
同氏はまた、世界銀行と教育省はこれまでも中等教育や高等教育などさまざまな分野で緊密に協力してきた実績があり、新たなプロジェクトもこれに準じた形で実施される予定であると付け加えた。
さらに、現在進行中の「一般教育改善プロジェクト」についても言及し、このプロジェクトはカンボジアの学校を「モデル校」に転換し、目標地域での教育の質向上と公平なアクセスを実現することを目的としていると述べた。
このプロジェクトは、213の幼稚園、1000の小学校、435の中学校を対象としている。
教育省は、これまでのプロジェクトの成功を踏まえ、新たなプロジェクトの正式な立ち上げに向けて最終合意が近いことを期待している。
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