拡大するパートナーシップ、EUが発展支援を約束

拡大するパートナーシップ、EUが発展支援を約束
2024年10月25日(金)00時00分 公開
拡大するパートナーシップ、EUが発展支援を約束

<写真:Khmer Times>

 

欧州連合(EU)はカンボジアの経済発展を支援することに引き続きコミットしており、両国間の貿易関係をさらに強化する意向である。

 

カンボジア駐在EU大使イーゴ・ドリースマンス氏がクメール・タイムズ紙とのインタビューで明らかにした。

 

EUはカンボジアにとって第4位の貿易相手国であり、両国間の貿易関係は拡大している。

 

2023年には両国の貿易総額が62億5000万ドルに達し、カンボジアからEUへの輸出額は59億3000万ドルであった。

 

2021年から25%増加したこの輸出には、繊維、履物、自転車、食料品、野菜製品が含まれ、EUはカンボジア産精米の最大の輸入国でもある。

 

ドリースマンス氏はこの成長を踏まえ、カンボジアとEU加盟国との経済的な結びつきや投資の深化を自身の重要な目標の1つとして強調した。

 

ドリースマンス氏は「カンボジアはEU市場への無関税かつ無割当アクセスを享受しており、それが国内で多くの雇用を創出してきた」と述べている。

 

カンボジアは2004年からEUの「武器以外のすべて(EBA)」制度の恩恵を受けており、武器と弾薬を除くすべての輸出品に対し無関税・無割当でEU市場にアクセス可能である。

 

しかし、2020年にEUは人権や民主主義に関する懸念からEBAの一部特典を撤回した。

 

この決定についてドリースマンス氏は「私たちは基本的な国際的な労働基準や人権などの条約を尊重することを期待している」と説明した。

 

ただし、カンボジアはEBA特典の大部分を維持しており、国が中所得国に昇格すれば、2029年頃にはこの特典を自動的に失うことになる。

 

ドリースマンス氏は「これはカンボジアがより豊かになっていることを示す良いニュースであるが、それに伴ってEUを含む多くの国々が貿易特典を見直す必要がある」と指摘している。

 

また、ドリースマンス氏はカンボジア政府がヨーロッパからの投資誘致に注力していることを強調した。

 

カンボジアへの欧州の直接投資額は約10億ドルに達しているが、さらなる投資増加が目指されている。

 

 

 

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