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<写真:Khmer Times>
国連食糧農業機関(FAO)はカンボジア漁業管理局(FiA)と協力し、同国の違法・無報告・無規制(IUU)漁業に対する取り組みを強化している。
この取り組みの一環として、同国の水産部門関係者に対し、IUU漁業の防止と排除に焦点を当てた国際条約「違法漁業防止寄港国措置協定(PSMA)を効果的に実施するための知識とスキルを提供する包括的なトレーニングプログラムが実施される。
IUU漁業は海洋生態系と持続可能な漁業管理に深刻な脅威をもたらしており、同国はIUU漁業対策が不十分であるとしてEUのレッドカードリストに掲載され、EUへの水産物輸出を禁止された状態である。
この問題に対処するため、FAOとFiAは同国のIUU漁業対策を強化し、国際漁業法に準拠することを目指している。
研修プログラムはPSMAの様々な側面に関する能力を構築することを目的としており、特に同国の港で魚を水揚げする外国の漁船に対する標準作業手順の開発に重点が置かれる。
PSMAの実施により、FiA職員、地区の農林水産局などが沿岸州でのIUU漁業活動を防止、抑制、排除するためのツールと知識を有することになる。
FiAのChin Leakana副局長は、国際基準を満たし、IUU漁業に対抗するためにPSMAを実施する重要性を強調している。
同副局長によると、PSMAはIUU漁業を特に対象とした最初の拘束力のある国際協定であり、IUU漁業に関連する漁船による水揚げを防止することで操業の継続を不可能にするとともに、違法漁獲物の国内外流通を阻止することが可能である。
カンボジアがEUのレッドカードリストに含まれるという事実はIUU漁業対策の緊急性を意味しており、PSMAの研修プログラムへの参加とガイドラインの実施により、同国はIUUレッドカードを解除し、EU市場への水産物の輸出再開を目指す。
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