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<写真:Khmer Times>
カンボジアと米国は11月のドナルド・トランプ氏の大統領当選を受け、軍事協力、貿易と観光、文化交流、人的交流を中心に関係を強化している。
プラック・ソコン副首相兼外務・国際協力大臣は、11日にブリジット・L・ウォーカー米国大使代理と会談し、第47代米国大統領の選出を祝賀する意を伝えた。
両国は新たな軍事協力プログラムに合意し、防衛政策対話を再開することで一致した。
また、貿易と観光分野での進展を共有の関心事として確認し、2025年に迎える両国の外交関係樹立75周年に向けて共同記念事業を計画している。
米国政府はこれまでに150点のクメール文化財をカンボジアに返還しており、ソコン氏はさらなる返還を期待している。
また、両国は教育交流における人的繋がりの重要性を強調した。これまでに1000人以上のカンボジア人学生が米国で学び、人材育成が進んでいる。
ソコン氏は米国が提供したUSAIDを通じた1200万ドルの地雷除去支援に謝意を示し、この分野での協力継続に期待を寄せた。
また、カンボジアが2024年から2027年までのASEAN米国対話関係の調整役を務めることから、ASEAN米国包括的戦略的パートナーシップ強化への取り組みを再確認した。
カンボジア王立アカデミー国際関係研究所のキン・ピア所長は、カンボジアと米国の関係は進展を見せつつも、中国との関係が影を落としていると指摘する。
特に、リアム海軍基地を巡る問題が両国間の理解不足を象徴していると述べた。
ピア氏は「カンボジアと米国の関係は、中国との親密な関係の影響を受け、完全に円滑とは言えない状況にある」と述べた。
ピア氏はまた、地政学的な競争の文脈で、米国がカンボジアの基地問題を繰り返し取り上げていると指摘した。
一方で、米国大使館によれば、米国はこれまでに保健、教育、食糧安全保障、経済開発、人権など多岐にわたる分野で30億ドル以上の援助を提供している。
カンボジアと米国の関係は進展を見せながらも、中国との関係を巡る課題や相互理解の不足に直面しているが、今後の協力拡大が期待される。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。