NBCとVisaの新たな提携、キャッシュレス決済を推進

NBCとVisaの新たな提携、キャッシュレス決済を推進
2025年01月24日(金)00時00分 公開
NBCとVisaの新たな提携、キャッシュレス決済を推進

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア国立銀行(NBC)とアメリカの大手決済サービス企業Visaは、KHQRコードを活用したキャッシュレス決済の利便性向上を目指し、新たな提携を発表した。

 

この連携により、Visaカードを「Bakong Tourists App」に統合し、国内外の旅行者が効率的かつ安全に決済可能な環境が整備される。

 

この提携の発表は22日に開催された「Bakong Tourists App with Visa」の公式ローンチイベントで行われた。

 

同イベントにはNBC総裁のチア・セレイ氏、Visaグループカントリーマネージャーのアルトゥーロ・プラネル氏、カンボジア外国貿易銀行(FTB)最高経営責任者のディス・ソチャル氏らが出席し、新たな取り組みの意義を強調した。

 

カンボジア国立銀行が2024年8月に開発・公開した「Bakong Tourists App」は、デジタル決済を促進するプラットフォームである。

 

今回のVisaカード統合により、国際観光客はKHQRコードを活用して約450万店舗でキャッシュレス決済を行えるようになった。

 

この技術革新は、観光客が現金交換や紙幣の管理に伴う不便から解放され、より快適な旅行体験を享受することを目的としている。

 

2024年にはパンデミック後で初めて670万人を超える観光客がカンボジアを訪れた。こうした観光客の増加に対応し、「Bakong Tourists App with Visa」は、観光客がカンボジアの文化遺産をより快適に楽しめるように設計されている。

 

このアプリはまた、物理的な現金に依存しない決済手段を提供することで、観光客や地元経済に新たな価値を生み出すことを目指している。

 

FTBのディス・ソチャル氏はキャッシュレス決済の普及が小規模・中規模事業者の成長を支える重要な要因となることを強調し、経済全体への波及効果に期待を寄せた。

 

ソチャル氏はさらに、Visaカードを通じたKHQRエコシステムの活用により、損傷した外国紙幣や現金交換の手間を省きつつ、リエルの利用促進や経済基盤の強化に寄与すると述べた。

 

「Bakong Tourists App」は簡単なチャージ機能やスムーズなデジタル決済、ユーザーフレンドリーなインターフェースを提供している。

 

また、地域の事業や文化的名所、観光体験を紹介する機能も備えており、カンボジアの多様な魅力を国際的に発信する役割も担っている。

 

 

 

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