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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジアの汚職対策部門(ACU)は、タイ国籍の被拘束者43人の釈放を見返りに、多額の賄賂を受け取った疑いで警察幹部を逮捕した。
逮捕されたのは、バンテアイ・メンチェイ州ポイペトにあるバベル地区副警察署長(中佐)のフォーン・ヴェアスナである。
事件は、5月2日にポイペット市内のコンドミニアムでタイ国籍者43人が摘発されたことに端を発する。
被拘束者には女性20人を含み、詐欺計画に関与していたとみられている。
捜査当局の報告によれば、本件の首謀者とされるオヴァラリント・ラウィは、タイ人実業家スリパン・スパルプを通じて、ヴェアスナとの関係を利用し、釈放の見返りとして総額77万4000ドルの賄賂を提供したとされる。
ヴェアスナは受け取った賄賂のうち、約28万4000ドルを共謀者たちに分配した。分配先には元軍人タイン・サムナンや元警察官らが含まれており、関係高官への上納も試みられた。
しかし、被拘束者の釈放は実現せず、5月8日には全員が国外追放処分となった。
ACUのソイ・ヴィチェトル報道官によれば、5月23日にヴェアスナおよびサムナンを逮捕し、現金20万ドルを押収した。さらに、9月18日には残る共謀者である元警察官2人をカンポット州で逮捕したと明らかにした。
一方で、ラウィおよびスパルプは現在も逃亡中であり、国際手配が行われている。
今回の事件は、国境地帯における国際詐欺組織と治安機関の癒着、ならびに警察幹部による深刻な汚職の実態を浮き彫りにした。
ACUは今回の摘発を通じて、治安機関への信頼回復と腐敗撲滅に向けた姿勢を強調している。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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