インド-カンボジア直行便 就航間近か

インド-カンボジア直行便 就航間近か
2017年01月05日 00時00分 公開
インド-カンボジア直行便 就航間近か

インドは民間航空がカンボジア-インドを結ぶ直行便を就航させることに対して楽観的な態度を見せる反面、当該ルートの就航による利益面について課題を残していると認識している。

在カンボジア・インド大使のナヴィ―ン・スリヴァスタヴァ氏は水曜日、「両政府からの承認は得ているものの、二国間の直行便の利用者がまだまだ伸び悩んでいるため、どの航空会社もこの申し出を受諾していない。」と語った。

また同氏によると、「ほとんどが個人で利用するケースで、ほんのわずかな団体しか利用しない。直行便をすぐに就航できるかどうか判断するために両大使館とカンボジア政府は協働している。」という。記者会見でスリヴァスタヴァ氏は、「民間航空会社に直行便を意識させるように促してはいるが政府にできることには限りがある。運行開始のためには経済的妥当性と向き合わなければならない。」と語っている。

しかしながら彼は続けて、両国における旅行者数は増加傾向にあり、これは各航空社にとって直行便を視野に入れる動機となると述べている。
「我々は先のことを視野に入れている上、旅行者の増加傾向も前向きにとらえている。インドではカンボジアについて学ぶ人が増えており、やがては我々がやろうとしていることが実現できるだろう。」とコメントした。

カンボジア観光省の国務副次官であるソー・ヴィソシィ氏は「インドからの観光客をさらに引き付けようと、カンボジア政府は積極的に国内観光業が持つ可能性を増進させてきた。」と話し、「インドの航空会社と協働しており、カンボジアを最終的な目的地に加えてもらえるよう積極的に複数回にわたり我々の声を伝えてきた。一社でもいいので振り向いてくれることを望んでいる。問題を解決するのは用意ではない。しかし民間航空という観点から見れば、彼らはすでに合意に署名しており、我々はただインドの航空会社の直行便が就航することを願っているだけだ。直行便就航への糸口は、インド人観光客と航空会社への利益の二点を考慮することで見えてくる。」とヴィソンシィ氏は述べている。

昨年10月、カンボジア民間航空局(SSCA)とインド民間航空局は民間航空の直行便就航に合意した。SSCAは両国の間で交わされた直行便を就航させるという覚書は2002年から存在しており、今回の合意で取引内容を合法化したことになる。合意の中で、両国はプノンペンとシェムリアップからニューデリーを含む都市部への直行便を結ぶことになっている。
 
カンボジアとインドの結びつきは紀元後1世紀までさかのぼる。ヒンドゥー教と仏教の宗教的かつ文化的な影響がインドから東南アジア諸国へ広がった時代だ。ヒンドゥー教と仏教、インド建築が融合し、今も残るアンコールワットやアンコールトム、バイヨン、タプロームと言ったカンボジアの史跡がつくられたのだ。

khmertimeskh.com
[© poste-kh.com 2016-2024 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
Line Banner

ホットニュース

Choose Classified categories