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保健省は昨日、中国や近隣諸国の家禽(かきん)類に広がっている新型インフルエンザウイルスH7N9に注意するよう警告した。
保健省の広報担当リソバン氏は、カンボジアのスヴァイリエン州で今年初めにH5N1型鳥インフルエンザの感染が発覚したが、過去2年間で人への感染事例はないと報告した。
しかし同氏は、中国、ベトナム、ラオスに広がっている新しい鳥インフルエンザH7N9の影響を政府が懸念していると語る。
同省の伝染病管理部長でもあるソーバン氏は昨日、鳥インフルエンザに注意をするよう政府と市民に訴え、病気や死んだ家禽の事例を詳細に発表した。
「H7N9は対策方法がない特殊なウイルスである」と同氏は語った。
「これまでのところ、H5N1ウイルスへの対策はできたが、H7N9ウイルスに関しては困難である。 H5N1ウイルスに感染した家禽はすぐに死んでしまうため、拡大を防ぐことができた。しかし、H7N9が家禽に感染すると、病気にかかっても死ぬことはなく、人に伝染してしまう可能性がある」
「極めて困難な状況であるため、我々は不安に感じている」と同氏は付け加えた。
ソーバン氏によると、カンボジアではこれまでのところH7N9ウイルスの症例は確認されていないという。
伝染病管理部のテング・スレイ氏は、H7N9感染者は、発熱、咳、息切れ、肺炎など、H5N1と同様の症状が表われると語った。
スレイ氏は、特に鳥類を飼っている市民に対して、住居の衛生状態を良好に保つよう訴えた。
同氏は、ウイルスに感染する可能性があるため、死んだ家禽を食べてはいけないと加えて述べた。
「このウイルスはまだ家禽の間で流行しているので、人へ感染する可能性がある」と同氏は述べた。
「H7N9はラオスだけでなくベトナムでも感染した家畜の事例が報告されている。まだ人への感染事例は報告されていないが、カンボジアはベトナムから肉を輸入しているため、警戒する必要がある」
2017年6月15日現在、全世界で1,533件のH7N9感染事例が報告されており、今までに592人が死亡した。
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